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大腿骨骨折(脚の付け根・太ももの骨の骨折)について

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大腿骨骨折にはどのようなものがありますか?

大腿骨骨折の種類大腿骨骨折(だいたいこつこっせつ)とは、いわゆる“太ももの骨の骨折”のことです。
触ってみると分かりますが、ふとももには太い骨と筋肉が付いています。
特にヒトの場合は、上半身を支え、かつ歩行するのに使う重要な部位です。
もし骨にひびが入ったり折れたりすると、たいていの場合、痛みがひどくて歩くことができなくなります。

その解剖学的特徴から、大腿骨の部位には名前がついています。
股関節側(上側)から順に①大腿骨頭 ②大腿骨頚部 ③大腿骨転子部および大腿骨転子下 ④大腿骨骨幹部などです。
大腿骨骨折は骨折の中でも骨が付きにくいこれらの中で最も注意しなくてはいけないのが、②③の大腿骨近位部の骨折です。
ここに起きる骨折は、大きく分けると股関節包(股関節をとりまく袋)の中でおきた頚部骨折(内側骨折)と、関節包の外でおきた転子部もしくは転子下骨折(外側骨折)があります。

ちなみに頚部は血流が乏しい場所なので、骨折の治りが悪く遅延します。
逆に、転子部は栄養血管が豊富で比較的治りやすい場所です。
このため両者には手術方法、リハビリテーションに違いがあります。

大腿骨の骨折の時にはどんな問題がありますか?

大腿骨の骨折の時にはどんな問題がありますか?大腿骨骨折で特に問題になるのは、どうしても力が入る部分なので、動かすと痛みも大きく、身体を動かすのがおっくうになることです。
もし、高齢者が身体を動かさなくなれば、身体の筋肉が衰えてしまい、寝たきりとなり、さらに褥瘡(床ずれ)や肺炎などの合併症などを引き起こす原因となります。つまり、骨折をきたすことで日常生活動作の低下がかなりの確率で起こります。

また、股関節包内で起こった骨折の場合、骨頭への血液の流れが悪くなるため、手術で骨を接合しても骨がつかない状態「偽関節(ぎかんせつ)」や骨頭の細胞が死んでしまう状態「大腿骨頭壊死(だいこっとうえし)」を引き起こす可能性があり、歩行の獲得が困難になるなど、生活上に支障をきたす可能性があります。
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大腿骨の骨折が起こるとどんな症状が出ますか?

転倒や転落後に大腿の付け根に痛みが出現し、立つことや歩くことができなくなり、下肢を動かすと痛がります。
ただし、ずれの小さい亀裂骨折(いわゆるヒビ)の時はつかまり立ちや伝い歩き程度なら可能なことがあり注意を要します。
また、認知症などがある場合は発見が遅れることがあります。
患者本人では判断が難しい為、ご家族や介護している方が、患者さんが体を動かした時に痛みで声をあげる、足を動かしたがらないなどの様子から判断して病院へ受診することをおすすめします。

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