[緩和ケア病棟]
緩和ケア病棟の特色
緩和ケア病棟 申込み手順
当院緩和ケア病棟をご利用いただくためには、緩和ケア病棟面談を受診していただく必要があります。
【医療機関からの紹介】と【個人でお問い合わせの方】で窓口が異なりますのでご注意ください。
医療機関からの紹介の場合
地域医療連携室(06-6932-0369)にご連絡ください。
必要な書類をFAXにてお送り下さい。
- 緩和ケア病棟面談申込書
- 診療情報提供書
- 看護サマリー (入院中の場合)
<<病院用>>
<<クリニック用>>
緩和ケア病棟入棟面談の日程調整を行い、ご連絡を致します。
緩和ケア病棟入棟面談の実施
入院待機
入院
個人でお申し込みの方
- がんと診断又は治療を受けられた医療機関(主治医又は相談員さんへ)にご相談下さい。
- 在宅で診療を受けている患者さんはかかりつけの先生にご相談下さい。
→医療機関からのお申し込みとなります。
緩和ケア病棟面談は完全予約制ですのでご注意ください。
緩和ケア病棟面談・緩和ケア病棟入院に関してのご案内
当院の緩和ケア病棟面談をご受診、緩和ケア病棟をご利用いただくためにお伝えしたいことを整理しました。
緩和ケア病棟面談について
- 完全予約制で行っています。
- 新規のご予約、既存のご予約時間の変更は地域医療連携室(06-6932-0369)にお電話下さい。
緩和ケア病棟面談を受けられ入棟申し込み書のサインをいただいた患者さんの対応について
救急または時間外で受診された場合について
- 当院救急外来または時間外診察室で当番医にて対応させて頂きます。
- 夜間休日を含め当番医での診察は受けられます。症状が強い際には受診して下さい。
臨時・救急の入院について
- 休日・夜間は一般病棟を経由しての入院となります。
- 入院後の状況と鑑みて、後日緩和ケア病棟への移動を提案させて頂くこともあります。
緩和ケア病棟への入院について
- 緩和ケア病棟面談での事前面談を必須とさせて頂いております。
- 予約入院制としており、24時間いつでも受け入れ対応をしております。
- 他院入院中、当院入院中、在宅療養中、いずれも申込み頂けます。
緩和ケアとは?
食事の欧米化など様々な要因により、日本人の2人に1人は一生のうちに「がん」と診断をされる時代となりました。がんと診断された方は、「命が長くないのでは?」「仕事はどうしよう」「もう生きていても仕方がない」など身体的なこと以外にも多くの苦痛を抱いて過ごされています。患者さんと同じように、患者さんのご家族も同じように悩み、苦しまれています。そこで私たち医療者は、がんと診断された患者さんとご家族が抱く、様々な苦痛を緩和するために「緩和ケア」を提供しております。
東大阪病院における緩和ケアとは?
WHOの定義をもとに東大阪病院では、「がんと診断された時から患者さんが抱く、様々な身体的・精神的・社会的・実存的苦痛を緩和することで、患者さんががんという疾患を抱えながらも、自分らしく、より良い生活を送れるように支援すること」と緩和ケアを定義づけました。これに基づいて、がんの病期に関わらずがん治療と並行して、積極的に苦痛の緩和を行います。また、病院・在宅などの療養場所を問わず、各医療機関や地域との連携を図り、切れ目のない緩和ケアを提供していきます。
東大阪病院 緩和ケアの理念
患者さんとご家族が抱える、様々な痛みや苦しみの緩和を目標とし、病院や在宅においてその人らしく穏やかに過ごせるように、心を込めてケアを行います。
緩和ケア担当医師紹介
東大阪病院 副院長
足立 幸人(あだち ゆきと)
-
- 日本外科学会認定外科専門医・指導医
- 日本消化器学会認定専門医
- 日本消化器外科学会認定専門医・指導医
- 日本大腸肛門病学会認定専門医・指導医
- 日本臨床栄養代謝学会認定医
- 近畿外科学会評議員
- 日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 日本医師会認定産業医
- ICD
東大阪病院 緩和ケア内科部長 兼 外科部長
道上 慎也(みちがみ しんや)
-
- 日本外科学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 近畿外科学会評議員
- 日本消化器外科学会専門医
- 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
- 緩和ケア研修終了
東大阪病院 呼吸器内科 呼吸器腫瘍内科 医長
札谷 直子(さつたに なおこ)
-
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本内科学会認定内科医
- 医学博士
入棟基準・退棟基準・特徴・設備・スタッフ構成・費用について
入棟基準
- 治癒困難と判断され、且つ抗がん治療を終えた、がん終末期の患者さん。
- 在宅療養を希望する患者さんも対象とする。
- 本人および家族あるいはその一方が、当院の緩和病棟の理念や、病状・治療内容を理解した上で、入院を希望している。
- 入院生活の規律を理解し、守ることができる。
- 入院後に病状が落ち着き、退院して外来通院や在宅療養に移行する場合もあるため、入院や退院を繰り返すことや他院への転院もありうることを理解している。
退棟基準
- 本人や家族が退院を希望された場合
- 症状が安定し、通院治療や在宅緩和ケアへ移行可能と判断された場合
- 悪性腫瘍以外の疾患を有し外科的処置が必要と判断された場合
- 悪性腫瘍の縮小、あるいは治癒を目的として積極的または侵襲的な抗がん治療を希望される場合
- 基本的な入院規律が守られない場合
緩和ケア病棟の特徴
【患者さんやご家族の希望に沿ってご自宅・施設に安心して帰れるように退院調整し、24時間いつでも対応できる緩和ケア病棟】
*緩和ケア病棟の面談を済まされ、ご自宅で過ごされている患者さんが体調不良などで入院が必要となれば24時間入院対応を致します。
*ご家族が介護に疲れ一時的に休養が必要な場合は、レスパイト入院にも対応しています。
*入院後、ご自宅に帰りたいとお考えの不安を抱いている方へのサポートと外泊や短期間の退院支援を行っています。
*かかりつけ医 及び 当院の附属クリニック(対応できるエリアに制限があります)と連携し、スムーズに訪問診療に移行できるようにしています。
*入院中、患者さんのご希望に合わせてリハビリテーションを実施しています。(原則:週1~3回:患者さんの状態によります)
*患者さんにお食事を少しでも楽しんでいただけるように医師から許可があれば食事の制限はありません。当院でも「お好み食」など食事の工夫をしておりますのでご相談ください。
*緩和ケア病棟 全室23床 個室です。
*交通の利便もよく、スーパー・銀行・郵便局など徒歩圏内にあります
緩和ケア病棟設備
面会に来られたご家族の方が利用可能な面談室やキッチン、家族控室などがあります。
<詳細>
・全室 23床(有料室11室、無料室12室)
・家族控室 ・デイルーム
・キッチン ・面談室
・洗濯室 ・特別浴室
スタッフ構成
- 医師(兼任)
- 看護師(緩和ケア認定看護師1名含む)
- 薬剤師(兼任)
- ソーシャルワーカー(兼任)
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(兼任)
- 管理栄養士(兼任)
費 用
入院にあたって、必要な費用は、診療費(健康保険適応)・食事代と、部屋の種類によって負担していただく差額ベッド代です。差額ベッド代のかからない無料室は12床あります。
入院費用については、老人保険制度、福祉医療制度、高額療養費制度などの各種保険が適応できます。
部屋の種類 | 室数 | 1日あたりの室料(税込) | 部屋の仕様 |
---|---|---|---|
有料室 | 11 | 14,300円 | トイレ+シャワー |
無料室 | 12 | 無料 | トイレ |
緩和ケア病棟パンフレット
東大阪病院緩和ケア病棟パンフレットをご覧ください。
お部屋の雰囲気や病棟の雰囲気などを感じていただけます。
画像をクリック頂ければPDFでパンフレットをダウンロードしていただけます。
緩和ケア病棟での食事への取組み(おこのみ食の実施)
緩和ケア病棟に入院中の患者さんに、少しでも食べたいものを食べていただくためにアラカルトメニュー『おこのみ食』を実施しています。
食べることが楽しみと感じていただき、患者さん自身で食べたいものを選んで頂く、それがアラカルトメニュー「おこのみ食」です。
随時、季節のメニューやご要望に応じたメニューを追加しています。
メニュー表作成
今使用しているメニュー表です。
患者さんごとにお配りし、少しでも食べることが楽しみと感じていただけるように、特別な料金がかからないことや、希望に応じて量の調節が出来ることなどを明記し、気軽に注文いただけるよう工夫しています。
人気メニュー
<患者さんの感想>
- 普通の病院食はあまり食べれないけど、おこのみ食はぺロッと食べれました。
- しばらくカレーを食べる機会がなかったから、本当においしかった。
- 食べたいものを選べるのが嬉しかったし、栄養管理をして下さるので安心できた。
- こんなのがある病院はないから嬉しい。 など
季節のメニューが食べたい・・・という声にお応えして
●季節限定メニューをご用意しております。
緩和ケア病棟におけるリハビリ実施について
東大阪病院緩和ケア病棟リハビリテーションスタッフ(以下リハビリスタッフ)は緩和ケア病棟での患者さんの生活が充実したものになるよう、
を大切にしています。
- 安楽な姿勢で休みたい
- 手足の関節などのこわばりによる痛みを防ぎたい
- 息苦しさなどの症状を和らげたい
- 寝返りや起き上がりなどの動作をおこないやすくしたい
- 生活上の動作(食事、トイレ、更衣、入浴等)が行いやすくなりたい
- 趣味活動などの日中の楽しみをもちたい
- 食事の際の呑み込みを行いやすくしたい
- 会話をスムーズに行いたい
- 外出・外泊などがしたい
- 患者さんへの療法士の関わりは平均週2~3回です。
患者さんの容体によって変わります。 - 療法士のマンツーマンの関わりだけでなく、病棟でのケアにもリハビリの視点を取り入れて関わります。
看護師とも情報を共有し、個々の患者さんに応じた関わりを目指しています。