[大腿骨骨折(脚の付け根・太ももの骨の骨折)について]
脚の付け根・太ももの骨を骨折(大腿骨骨折)の治療・手術・入院・リハビリ
退院後に注意することはありますか?
もし、患者さんに次のような症状があらわれたら、すぐに受診するようにしてください。
- ふくらはぎや足に痛みが出たり異常な腫れがあったりした場合(血栓症の疑い)
- 傷口が異常に赤くなる、熱をもつ、膿や血などが現れる場合(感染の疑い)
- 胸の痛みや呼吸困難に陥ったりした場合(塞栓症の疑い)
- 患部が痛く、38度以上に発熱した場合(感染拡大の疑い)
- 手術した部分が再び痛んで歩けなくなった場合(ゆるみ、人工物周囲の骨折の疑い)
とにかく転倒しないように注意して下さい。
大腿骨は、重い上半身を支えているため大きな負担がかかる部位です。ですから、再び骨にひびが入ったり、折れたりすることもあります。骨折した時と同様に、そのままにしておくと生命にかかわることも少なくありませんので、とにかく異常な状態がみられた場合は、遠慮することなく受診して下さい。