透析に関すること
透析を開始するタイミングは?
透析を開始するタイミングは
腎臓病は、気付きにくい病気です。慢性腎不全は自覚症状がないままゆっくりと病気が進みます。気付いた時には、ひどくなっている事もあります。腎臓病が進行して腎臓の動きが弱くなると腎不全といわれる状態になり、治療や管理を行っていても腎臓の機能低下が進行し、自分の腎臓で生命維持機能を保てなくなります。このため腎臓の働きを補う透析療法が必要となります。
透析療法の開始時期は年齢や原疾患、血液データなどを総合的に判断し開始となります。
また、「尿毒症(腎不全で、カラダの恒常性が保てなくなり様々な症状が現れる状態)」の症状が出現したときは致死的な危険を伴います。
- 浮腫や心不全、肺水腫など循環器系症状
- 食欲不振、嘔気おう吐などの消化器系症状
- 不穏、意識障害などの精神神経の症状
- 高カリウム血症、アシドーシスなどの電解質、酸塩基平衡異常
- 手足のしびれ、むずむず神経症状
- 身体のだるさ
- 貧血症状・血がとまりにくい
透析治療の流れ
- 来院時に体重を測定し、過剰な水分量を計算します。
- 測定後ベッドに寝てもらい血圧等の状態を確認します。
- カラダから血液を取り出すための針、綺麗になった血液を体内に戻すための針の計2本の針を刺して治療を開始します。
- 通常治療は4時間前後で行います。
- 治療後は抜針し止血を行います。
- 最後に、目標とした体重まで水分が引けたか確認するため再度体重測定を行い、帰宅となります。