[上肢骨折について]
手首の骨折(橈骨遠位端骨折)について
橈骨遠位端骨折は骨折の仕方による違いはありますか?
分類はいくつかあります。今回は骨折のずれ(転位)による分類について説明します。
転倒した時に手のひらを地面について骨折すると橈骨遠位骨片が手の甲の方向にずれたのを「コーレス骨折」と言います。橈骨遠位端骨折の中で一番多い骨折です。
反対に転倒した時に手の甲を付いて骨折すると橈骨遠位骨片が手のひらの方向にずれたのを「スミス骨折」と言います。自転車のハンドルを持ったまま転んだ時などに起こります。
関節内骨折で関節面が手のひら側か手の甲側にずれ脱臼を伴う骨折を併発する場合もあります。
いずれも手術などで骨折部位の固定をしてリハビリテーションを行っていきます。