[上肢骨折について]
上腕の骨折(上腕骨骨幹部骨折)について
上腕骨骨幹部骨折の合併症にはどのようなものがありますか?
上腕骨骨幹部骨折の合併症には、橈骨神経麻痺や偽関節があります。
- 橈骨神経麻痺:
橈骨神経とは指を伸ばしたり、手首をそらせる筋肉の運動にかかわります。骨折した部分で神経が引っ張られたり圧迫されたりすると、手首が垂れ下がったままになってしまいます。また親指の付け根周辺のしびれや感覚障害などが生じます。自然回復することが多いですが、損傷の評価のために手術を行う際に神経を確認することもありますので担当医との相談が必要です。 - 偽関節:
骨折した部分で骨がつかないことです。 これに対して体の他の部位より骨を移植する方法や内固定をやり直すなどの追加手術を行うことがあります。