[大腿骨骨折(脚の付け根・太ももの骨の骨折)について]
脚の付け根・太ももの骨を骨折(大腿骨骨折)した時の応急処置
骨折したかもしれない場合に、家族が応急処置としてできることはありますか?
そして、まずは本人が楽な姿勢を保つことが大切です。
例えば、座っている方が楽だというのなら座ったままでいいので、無理に横にしようなどとはしないでください。
骨折した場所や骨折の程度によって、症状はまちまちですから、とにかくまず、どの姿勢でいれば一番、痛みを感じないかを確認しましょう。
そして、その状態で救急車が到着して、搬送準備が整うまで待つことがいいでしょう。
骨折した下肢は、骨折によって骨膜が損傷し痛みが発生します。
さらに周りの軟部組織(筋や靭帯など)が損傷することで痛みが増強します。
動かすことで、痛みが起こる部位の損傷が進む(増悪する)ために痛みが発生します。また、動かそうとすると痛みによる筋の収縮によって、2次的に痛みが増強します。 そのため、無理に動かさない方がよいのです。
骨折した下肢は、骨折によって骨膜が損傷し痛みが発生します。
さらに周りの軟部組織(筋や靭帯など)が損傷することで痛みが増強します。
動かすことで、痛みが起こる部位の損傷が進む(増悪する)ために痛みが発生します。また、動かそうとすると痛みによる筋の収縮によって、2次的に痛みが増強します。 そのため、無理に動かさない方がよいのです。
待っている間には、骨折した部分からは少しずつですが出血が起こっています。
結果として、総出血量は500~1000mlほどになるので高齢者は必ず貧血を起こします。ですから、この状態で長く放置しておくと、循環動態に支障をきたし、肝臓や腎臓など主要な臓器の障害や血圧が下がってショックを引き起こすなど、命に関わることを忘れずにいてください。
ためらわず、救急車を呼んでくださいね。