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大学院で取り組んできた研究が最優秀賞に選ばれました
2023-10-31【カテゴリー】PTの仕事/POSの本音/キャリアアップの秘密

 私が大学院で取り組んできた研究が最優秀賞に選ばれました。

 回復期リハビリテーション課で勤務している理学療法士のKです。
 このたび、2023年10月22日に開催された第8回森ノ宮医療大学学術集会において、私が大学院で取り組んでいる研究をまとめた発表演題が「最優秀賞」に選ばれました。

~研究発表の要旨~
 研究の内容を簡単に説明します。変形性膝関節症では関節周囲の滑膜や脂肪(膝蓋下脂肪体)が硬くなっており、これを線維化と呼びます。このような組織の変化は、痛みを感じやすくするだけでなく、変形性膝関節症が重症度と関連することが知られています。近年、組織における“マクロファージの性質の偏り”が、炎症や線維化を引き起こされることが明らかとなってきました。この研究では、低出力超音波パルス療法を用いてマクロファージの性質を変化させることで、変形性膝関節症で生じる線維化を軽減できるのではないかと仮説をたてて実験を行いました。その結果、変形性膝関節症の膝蓋下脂肪体に低出力超音波パルス療法を行うとマクロファージの性質が変化し、線維化が予防できることがわりました。



~研究を始めたきっかけ~
 文章で見ると難しいことをやっているように感じるかもしれませんが、研究を始めるきっかけは日々のリハビリを行う中で感じた「なぜ、変形性膝関節症の患者さんには痛みが強い人とそんなに痛くない人がいるのだろう?」「膝の中では、どんな変化が起きているのだろう?」という単純な疑問でした。今回の研究を通して、変形性膝関節症などの運動器疾患に関わっておられるリハビリ療法士の皆さんには日々の臨床の一助となればうれしいです。(絶賛、論文化に向けて進行中です。続報をお待ちください!)

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当院における学術活動について~
 当院ではリハビリテーション部や回復期リハビリテーション課の職員によって、継続的に研究や学会発表を実施しています。2022年度は7件、2021年度は13件の学会発表を実施しています。学会も、大阪府で開催される地方学会だけでなく、全国学会や国際学会でも発表していqます。発表分野も、超音波画像診断装置(エコー)や歩行補助ロボットであるウェルウォークを用いた臨床研究、院外で実施している研究(動物実験など)、他施設間の共同研究など多岐にわたります。

 

 すべてのリハビリ職員が学会発表をしているというわけではありませんが、いざ発表するとなれば発表に慣れた職員からのサポートもありますし、学会発表に必要な費用等を補助してくれる制度もあります。そのため、就職後も研究を続けたい方だけでなく、新たに研究に挑戦してみたい方にも安心して研究活動に取り組むことができる環境が整っていると思います。興味を持っていただけた方は、ホームページの学術研究活動も合わせてご覧いただけますと嬉しく思います。

このブログ記事が、当院で実際にどんな研究活動がなされているかを知る機会になり、皆さんが当院への興味をさらに深めてもらうことにつながればと考えています。

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社会医療法人有隣会 東大阪病院

リハビリテーション部

 急性期リハビリテーション課
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文責:回復期リハビリテーション課 北川崇
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TOYOTAが開発した最先端のロボット機器 ウェルウォーク(WW-2000)を導入しました。

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