少子高齢化や医療技術の進歩、そしてコロナ禍を経て、私たち療法士を取り巻く状況は急速に変化しています。これに伴い、求められるスキルや専門性も年々広がりを見せています。当院では、“教えてもらう”だけでなく、“自分で深める・広げる”学びが必要と考えています。自分で考える力を育むには、職場の教育体制や学びの仕組みが大きな意味を持ってきます。
当院では「育成はチーム全体で」という考えのもと、全員で新人や若手をサポートする文化があります。先輩療法士も、教えることで自分のスキルを磨いています。評価や治療技術はもちろんのこと、理念の理解、多職種連携、医療安全や感染対策まで含めて、“臨床実践力”を多面的に育むことを重視しています。
例えば入職時には座学・実技・OJTの研修を行い、その後は現場での実践を通して経験を積みます。先輩スタッフが日常的に関わるSV(スーパービジョン)体制も整っており、現場の「なんとなくやっている」をきちんと言語化し、学びにつなげるサポートがあります。
今年度からは、急性期・回復期の作業療法士による合同症例検討会を新たにスタートしました(理学療法士の取り組みに倣って導入)。この取り組みによって、より多角的な視点からの検討を通して、個々の臨床力だけでなくチーム全体の「考える力」を育てる場となることを期待して行っています。
一人で悩み続けるのではなく、経験豊富なスタッフや他職種との議論を通じて、
「なぜこのアプローチを選んだのか」
「他の方法は?」
「もっとよくするには?」といった視点を深める時間です。
知識を共有し、視野を広げ、日々の実践に還元する——そんな循環が、学びを加速させてくれています。得た知識は、日々の臨床にしっかり活用していきます。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
・急性期リハビリテーション課
・緩和ケアリハビリテーション課
・回復期リハビリテーション課
文責:リハビリテーション部門 部長 椎木
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〒536-0005 大阪市城東区中央三丁目4-32
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TOYOTAが開発した最先端のロボット機器 ウェルウォーク(WW-2000)を導入しました。
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