管理職ブログチーム 理学療法士 Y です
日常ではインフルエンザが流行し、
世界では新型コロナウィルスの恐怖拡大に怯える今日この頃…
みなさん いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは
「ADLアップは誰が決めるべき??」と題して。
次に記す事例をみながら話を展開していきますね。
あるスタッフ(仮にAとします)が、
急性期チームリーダーへ病棟看護師に対する苦情(と相談)を次のように伝えてきました。
A:担当患者のADLを看護師が勝手にアップしてたんですよ!!
しかも、まだ呼吸状態の評価中だったのに…。
それから、その看護師は『内科患者のADLアップもPTが決めるのか?』って言われました。入院しているのは整形患者だけじゃないのに…。
こんなことになるなら、『療法士が担当患者のADLアップを決めるように全病棟で統一※』できませんか?
※注)原則、当院では療法士から主治医に上申し、主治医許可を得た上で段階的にADLアップしています。
事例の背景はこんな感じです。
ちなみに私個人としては「ラッキー!!」「看護師さんが対応してくれて仕事が減った!!」と…。
では、このブログをお読み頂いている“PT・OT”を目指す学生さん!!(現役療法士のみなさんも一緒にどうぞ)
「どう工夫していれば担当療法士の予定通りに“ADLアップ”を進められたのか?」について考えてみましょう。
まずは“キーワード”になりそうなものを想起してみましょう!!
(下には私個人が考えた項目を列挙しておきます。あくまでも一例ですので悪しからず。)
①療法士と看護師間におけるコミュニケーション不足?
・リハビリ進捗状況は共有できていたか?
(日々の進捗状況を記録に残していたか?または看護師へ申送りできていたか?)
・目標設定とその達成時期を共有していたか?
(いつまでに評価して、いつからADLアップさせるか共有できていた?)
②最終的に誰が主治医へADLアップを打診することにしていたか?
③なぜ看護師さんは思い込みをしたのか?
(『内科患者のADLアップもPTが決めるのか?』という発言を受けて)
などなど・・・キリがないので考えるのはこの辺で。
概ね上記に示している項目が浮かんでくるのではないかと思います。
さて、この事例においては①~③のなかで、どれが重要だったのでしょうか?
結論から言うと、 ① だと思います。
要は“ADLアップしていくための計画”が共有できていなかったのでしょうね。
・誰が(主として)
・いつまでに
・どの方法で(どのようにして)
・どうする
これらが定まればADLアップに向けたプログラム(評価・訓練など)を
各自が実行していくだけで良いのです。
今回の事例では看護師さんもADLアップに積極的に関わろうとしてくれている点は非常に嬉しく、良かったところだと思います。
「担当療法士に状況確認してから」でも良かったのかもしれませんね。
看護師と療法士双方の専門性が上手く融合できるように…これからもがんばります!!
“より良いチーム医療の提供”には欠かすことが出来ない重要な要素だと思います!!
今回のリハ部管理職ブログはここまで~~
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
※無断転載禁止
文責:理学療法士Y
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