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作業療法の新人教育
【2022-02-08】カテゴリー:OTの仕事、リハ管理職の○○

当院のリハビリテーション部門の新人教育についてお伝えします。


特に今回は『作業療法の新人教育』についてです。


今年度も終わりが近づいてきました。
当院に入職してくれた新人作業療法士(新人OT)が入って早や1年が経とうとしています。入職してから焦らず、ゆっくりと業務指導を行ってきました。業務にも随分と慣れ、少しずつ自分らしさが出せてきているように感じます。そこで今回は1年間実施してきた新人教育の一部を紹介させていただこうと思います。

入職し、各部署に配属された後、当院では直ぐに主担当を持たずに、まずは副担当という形で患者さんを担当してもらいます。


副担当とは2番目の担当として、主担当で関わっている先輩作業療法士(先輩OT)からの指導を受けながら進めていくという役割です。


当然、初めての担当ですので、リハビリ内容だけでなく、書類業務、会議への出席など、不慣れな業務が続きます。副担当の間に少しでもそのような業務に慣れておくと、主担当を持った際に戸惑う事は少なくなると考え、新人教育のプランに導入しています。


 
(写真① 書類のフィードバック場面)

指導内容としては


 ・作業療法の治療プログラムや目標の確認


 ・退院までの計画の相談


 ・書類の確認 などを行っています。


また適宜、実際の治療場面に一緒に介入しています。
当院では新人作業療法士(新人OT)のリハビリ場面に同行し、その場でフィードバック、指導する取り組みを実施しています。その取り組みをスーパーバイザー(以下SV)制度と呼んでいます。過去の当院のブログでこのSV制度に関して紹介させていただいた事がありますが、実際のリハビリ場面に直接介入し、作業療法士としての実技スキルを向上させる事を目的としています。


 <過去ブログより>
 ・療法士教育の方法~SVをやってみて(後輩の視点から)~

 
 ・療法士教育の方法~SVをやってみて(先輩の視点から)~


ここでSV内容の一例を紹介させていただきます。
今回のSV症例は脳梗塞後遺症の方で軽度~中等度の運動麻痺が残存しておられました。動かし方の特徴として、手を前へ伸ばす際に肘を曲げたまま行い、肩、体幹を前に動かす動作でリーチ(手を伸ばす動作)を行っておられました。また日記を書くのが日課のため、書字動作能力の向上を希望されていました。この方の治療場面に同行させていただきSVを実施しました。まずリーチに関しては、動作が努力性とならないよう、ハンドリング方法の伝達を行いました。手指のリハビリに関してはボールペンの操作に繋がるよう手指の訓練方法の指導を行いました。新人の中には口頭での説明では理解できていても、実際やってみると「あれ?うまくできないな」という人もいます。1日ではなかなかうまく出来ない事も多い為、再度指導に入り、実技スキルの向上を支援しています。


 


(写真② SV実施後 フィードバック記録)

ここまでお伝えしてきた業務指導や技術指導に加えて、症例検討会での発表を実施しています(新人は年2-3回程度)。この症例検討会は作業療法士(OT)スタッフが集まり、意見交換を行う場としています。
定期的に行っている理由として、症例検討会を行う事で成長できる力が幾つもあると考えているからです。

症例検討会で成長できる力

 ①全体像を捉える力
  患者さんの問題点を的確に見抜けるようになる 
   →必要な評価、必要な治療を選択できる

 ②まとめる力

  揃えた情報を統合し、書面上で分かりやすくまとめられるようになる
  
 ③人に伝える力
  自分の言いたい内容を他者に伝える 
   →カンファレンスやミーティング、学会発表に活かせる

以上のような力を養えると考え、症例検討会を実施しています。

ここまで作業療法の新人教育の一部をご紹介させていただきました。
実際に指導させてもらっている新人作業療法士さんからは
「ゆっくり丁寧に進めてもらえてありがたいです」という感想がありました。
これからも一人ひとりに合った指導方法を考えながら進めていきたいと思います。

最後になりますが、個人的に教育で大切にしている事として、

“こまめにコミュニケーションをとる”

という事に大切にしています。


その理由として「話しやすい≒居心地のよい環境」と考えているからです。
伝えたい事や悩んでいる事があっても、それが言い難い環境であれば、ストレスを感じてしまう方もおられると思います。
少しの悩み、報告でも気軽に相談に乗ってくれる同僚が一人でも多くいれば、少しでも前向きに働けるのではないでしょうか。
頑張ろうとしているスタッフの力になれるよう今後もコミュニケーションを大切に関わっていこうと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

※無断転載禁止
※文責:作業療法士K


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