TOP > スタッフブログ > 運動器超音波(エコー) × リハビリの技術向上

運動器超音波(エコー) × リハビリの技術向上
【2020-12-17】カテゴリー:PTの仕事、キャリアアップの秘密

最新の記事

皆さんこんにちは。回復期リハビリテーション課の福田ですニコニコ

 

 

リハビリを行っていると、

 

 

「本当に触りたいところを触れているかな?」 と

 

 

疑問に思ったことはありませんか?

 


その疑問を解決するための最適なツールがあります。

 

 

それは超音波画像診断装置(以下エコー)です。

 


当院では5年ほど前からエコーを使い、解剖学の勉強や実技練習をしています。
本ブログではその一部をご紹介致します。

初めてエコー画面を見られる方もいらっしゃると思いますので、画面の見方から説明させていただきます。

 

 
今回エコーで撮像した場所 右大腿(太もも)前面

 

 

下の画像は右足の大腿を前から撮っています。

画面右の水色で囲っている数値が深さ(cm)を表します。また赤丸で囲っている◀ 印がピントになります。より鮮明に見たい部分に合わせます。
画面左下の黄丸で囲っているBGとあるのが、画面の明るさを表します。見たい部分が見えやすい明るさになるように調節します。
 

 

 

次に何が映っているかを説明します。

0cm~1cmの所に脂肪組織が映っています。
その下の1~1.5cmの場所で画面中央に大腿直筋、右側に内側広筋、左側に外側広筋が見えています。さらに下の2~3cmの所には中間広筋があります。

エコーの勉強を始める前まで大腿直筋は、内側広筋と外側広筋より浅い場所にあると思っていました。
 
 

 

次に膝を曲げていきます。
 

下の画像は膝が120°曲がったときの画像です。

画面中央にある、大腿直筋、中間広筋が厚くなっているのがみてとれます。

 
 

膝を曲げていくと、大腿前面(太ももの前側)は伸ばされていくので、筋の厚さは薄くなると思うのではないでしょうか?しかし、実際にみると大腿前面の筋は厚くなっています。筋が厚くなる要因は2つ考えられます。1つは外側広筋と内側広筋が中央に集まることで、中間広筋が押し寄せられて厚くなる。もう1つは、膝を曲げることで大腿直筋、中間広筋の厚い箇所が、今回撮影した部分まで移動するということです。このことを知ると、「膝が深く曲がるようになるためには、大腿直筋、中間広筋の厚さを増やす方向への柔軟性が必要なのでは??筋が移動するための滑走性が重要では??」と新たな気付きにつながります。

そこから、 「大腿骨から大腿直筋、中間広筋を引っ張り上げるような徒手操作を加えると柔軟性が出せるのではないか」「筋と筋の間を動かすことで滑走性の向上が図られるのではないか」 となり、リハビリ内容に変化が起きてきます。

 

エコーを使うと、組織が可視化できます。

 

実際の筋肉がどのように位置するのか、どのくらいの深さにあるのか、幅は何cmくらいなのかなど、イメージができるようになります。イメージができると、 「浅い所をひっかけるように触ろう」 「もっと深く触らないといけないな 」「厚みを出すために引っ張り出すように触ろう」 などと、触り方に変化が起きます。この変化が、リハの治療効果向上に繋がると思っています。

 

当院では全スタッフに向けた研修である共育プログラムに「エコーを用いた触診」を行っています。エコーを使ったことがない方が多いので、画面の見方から説明していきます。


1時間も画面を見ていると、どのような組織が映っているか分かるようになり、楽しくなってきます。もし、このブログを読んでエコーを使った技術研鑽に興味を持たれた方がおられましたら、当院で働き、一緒に練習しませんか?


最後までお読みいただきありがとうございました。
※無断転載禁止

ページTOPへ