当院では、2026年8月1日より「回復期リハビリテーション強化体制加算」の算定を開始いたしました。
この回復期リハビリテーション強化体制加算は、回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリの質や実績、退院支援体制などについて、特に質の高い基準を満たしている医療機関が算定できるものです。
取得には大きく以下の要件が求められます。
今回の加算取得は、当院が日々取り組んできたリハビリテーションの効果や退院支援の体制が、高い水準で整っていることを示す一つの証となります。
要件の一つである「実績指数」は、日常生活動作(ADL)の回復がどれだけ効率的に進んだかを示す指標です。
より短い入院期間での回復が評価されるスコアであり、当院では基準である48以上をクリアしています。
患者さんが一日でも早く身体機能や生活動作を取り戻せるよう、多職種が一丸となってリハビリテーションを提供しています。
また、今夏より新たに届け出を行った「排尿自立支援加算」の取り組みも、大きな柱となっています。
排泄動作は、日常生活を送るうえで欠かすことのできない大切な行動の一つであり、極めて個人的で尊厳に関わる動作です。
病気やけが、身体機能の低下などによって排尿が難しくなると、外出や社会生活への復帰だけでなく、ご本人の自信や生活の質(QOL)にも直結します。何より、排泄が病前の状態に近く行えるかどうかは、ご自宅をはじめとする退院先を決定していくうえでも非常に重要な要素となります。
当院では、単に排尿がうまくいかないという現象だけでなく、「尿を溜める機能」に障害があるのか、「尿を排出する機能」に問題があるのかを多職種で見極めることで、より患者さんの病状に応じた専門的なケアが可能となりました。
トイレまで安全に移動するための動作練習や、排泄動作そのものの練習、環境の調整など、一人ひとりに合わせた自立へのアプローチを進めています。

大切なのは、単に病院内だけで「生活を確立すること」ではありません。
病院内で獲得できた動作が、住み慣れた環境や退院先の実際の生活環境でしっかりと発揮され、安心して自分らしい生活を送れることこそが重要です。
そのため当院では、単にご自宅へ帰っていただくだけでなく、退院後も安心・安全に生活していただけるよう、退院前に療法士が患者さんと一緒に実際のご自宅へ伺い、生活環境の確認や動作の評価を行う「退院前訪問指導」に力を入れています。
この退院前訪問指導は、基準である「実施率10%以上」に対し、当院では37%(2026年8月時点)と、基準の3倍以上の実績となっています。
実際の段差や手すりの位置、トイレや浴室などの動線を現場で直接見極め、退院後のリアルな暮らしに即した支援を行うことで、患者さんやご家族が不安なく在宅生活を迎えられるようサポートしています。
今回の強化体制加算の取得を一つの節目として、患者さんが一日でも早く、そして安心してその人らしい生活を取り戻せるよう、これまで以上にスタッフ間の連携を深め、より安心してリハビリテーションに取り組んでいただける体制づくりを進めてまいります。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
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・回復期リハビリテーション課
文責:回復期リハビリテーション課 主任 石原
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