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対象者にベストな作業活動が提案できる作業療法士(OT)になるためには
2023-6-20【カテゴリー】OTの仕事

私は作業療法士(OT)になって早いもので今年で13年目になります。

これまで作業療法士(OT)として多くの患者さんと関わってきました。

今の病院では急性期病棟担当、以前勤めていた病院では主に回復期病棟担当でした。色々な病期の患者さんと関わる中で、私の中で作業療法士(OT)として嬉しく感じるポイントがいくつかあることがわかってきました。

作業療法士(OT)として嬉しく感じるポイントの1つが、
「入院生活のなかで患者さんが入院前と同じように自分のペースで好きな時間に好きなことをしている姿をみること」です。

患者さんは、病院では気が付けば、周囲から病人の役割を知らず知らずのうちに強いられます。怪我で入院したのに気が付けば心もしんどくなり不健康になってしまう患者さんをよく目にします。私たち病院で働くスタッフや病院という環境が患者さんを不健康にし、病人へと導いてしまっているのかもしれません。そうならないための一つに、「入院生活のなかで患者さんが入院前と同じように自分のペースで好きな時間に好きなことが出来る時間」があるか、無いかというのも大きなポイントではないかと思います。

作業療法は「人は作業することで健康になれる」という理念から発展した治療法です。

私たちが扱う作業は、「セルフケア」「仕事」「余暇」「休息」など、人が朝起きてから寝るまでにする全ての作業が対象となります。入院すると、休息の時間が増え、仕事や余暇の時間が減ってしまう傾向にあります。それは身体の状態だけでなく病院という環境が影響していると思います。作業療法士(OT)は患者さんにとって大切な作業がまた出来るように関わることが出来る専門職です。本人の興味・関心のある作業の提案を行い、その作業が実施できれば「入院前と同じように自分のペースで好きな時間に好きなことができる」ことに繋がるのではないかと思います。

当院には、

・折り紙
・塗り絵  
・木工
・編み物関連
・習字関連
・タイルモザイク
・クラフトバンド手芸
・革細工
・・・など

色々と実施できる物品はありますが、当院で働く療法士全員が使い方など把握しているかというとそうでもないのが現状です。患者さんが余暇や仕事と思える作業活動を提案するためには、当院で実施できる作業活動について知っておく必要があります。

そこで立ち上げたのが、「作業活動班」になります。

上記などの作業活動の手順や必要物品・どんな患者さんに適して・どんな効能があるのかについて、まとめていきます。
実際に経験をしながら話し合いを行います。実際に経験した内容や話し合った内容から、当院で実施できる「作業活動のメニュー表」を作成していく予定です。
作業活動メニュー表作成の目的は、作業活動班に参加していない療法士や、病棟スタッフも患者さんに作業活動が提案できるようになることです。作業活動班は月1回業務終了後に実施しています。2020年以降コロナウイルス感染症の流行により集まって活動することが出来ず、みんなで話をする、困っていることを相談する場が不足していたように思います。作業活動班では日々の臨床の悩みなども話し合いながら進められたらと思っています。当然ながら感染対策を行いながら、良い会になるように取り組みたいと思っています。この活動については定期的に報告予定となっています。
興味があればまた一読下さい。

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