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リハビリ療法士に求める成長マインドセット
2023-4-21【カテゴリー】キャリアアップの秘密

新年度となり、当院のリハビリテーション部門に7名の新入職員が加わりました。

そして、病院全体の集合研修も終し、現場での研修がスタートしています。

電子カルテの使い方、専門用語、診療報酬の事、日々の業務の事、たくさんの新しいことを学んでもらう中の一つに当院の共育についてもお伝えしています。

その内容はずばり!

 「どんな療法士になってもらいたいか」 という講義です。

ですが、その前に当院で成長していくための土台となる、成長マインドセットについてを話しています。

今日はその『成長マインドセットの話』の一部をご紹介します。

成長マインドセットについて

※成長マインドセットとは?  
 成長マインドセットとは、「人は努力によって成長する(能力を伸ばせる)」と考える思考をいいます。そして、マインドセットとは物事に対する見方や判断の基準となる考え方のことを意味します。成長型マインドセット(グロースマインドセット)は、スタンフォード大学心理学教授のキャロル・ドゥエック氏が提唱した考え方です。キャロル氏が長年の研究をまとめた著書『MINDSET』(邦題:「やればできる!」の研究)は世界的にベストセラーになりました。
 成長マインドセットはマインドセットの中の一つの考え方であり、困難に直面した際にそれを成長する機会と捉えて努力する姿勢が特徴です。失敗を恐れないチャレンジ精神を成長マインドセットは備えています。成長マインドセットを持つ人材が多い組織は、不確実性の高い状況でも、新たな事柄に挑戦したりと、変化を続けることができます。つまり、成長マインドセットは自分の人生観を決定する重要な要素であり、ビジネスや日常生活と深く関わり合う要素であると言えます。

端的には、「現場に出てからが本番なので、勉強を頑張りましょう。」ということです。学校教育などとは違い、努力したからと言ってすぐに成果は出ないからです。学校での学び方と社会人の学び方や、学校での結果の出方と社会人の結果の出方は少し違うよということを伝えています。

Q.種をまいた翌日に花は咲きますか?

この質問に対して、全ての人がNOと答えると思います。

それなのにも関わらず、仕事の成果・勉強の成果・努力の成果になると、なぜか今すぐに結果が欲しいと思ってしまいます。

花を咲かすためには当然ですが、種をまく必要があります。この種は自分でまくものもあれば誰かにまかれたものもあるでしょう。どちらにせよ「種」は必須です。

では、種がまかれたからと言って花が咲くかと言われれば、答えはNOです。

土が硬く、水分や養分、さらには太陽の光などがなければ花は咲きません。

では土が柔らかくて、水分や養分、太陽の光があれば花が必ず咲くかと言われれば、これもNOです。
雨風などから守らなければ、上手く種は育ちません。

これを療法士の成長に置き換えていきます。

 ・種は興味

 ・土は療法士の態度

 ・水分や養分や太陽の光は先輩や同僚からのアドバイスや職場の風土

 ・雨風からのシェルターは療法士としての覚悟・信念・夢

多くの興味をもっても、どの興味が大成するかはわかりません。

療法士の態度が素直かつ真摯でなければ、先輩や同僚からのアドバイスに耳を傾けたり、患者さんのための必死な行動をとることは難しいでしょう。また職場の風土が悪ければ、療法士の成長の阻害因子にもなります。時にはうまくいかないこともあるけれど、患者さんを思う気持ちや療法士としての夢・信念・覚悟がないと、心は簡単に折れてしまうかもしれません。

では花が咲くとは・・・

療法士にとっての花が咲く状態は人それぞれです。

 ・論文を書くこと

 ・発表すること

 ・どんな患者さんでも退院支援すること

 ・1回の診療で結果を出すこと

ですが、共通することが1つだけあります。

それは「最終的には患者さんのためというところへ帰結する」ということです。

と、少し暑苦しいお話を、できるだけ柔らかく、今年の新人さんたちへお伝えしました。

患者さんの悩みや思いに真摯に向き合い続けることのできる療法士になってくれると期待して、温かく見守り一緒に成長できればと思っています。

当院でこれから働く新人療法士はもちろん在職している療法士、それぞれの花が咲くことを支援できる環境作りを推進しています。

当院は2023年度の10月に新病院へ移転します。

新病院という最高の環境で、最高の診療が提供できるよう、さらにリハビリテーション部門全体で精進していきたく思います。

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