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脳卒中後の上肢機能評価として海外で広く使用されているARAT勉強会
2019-10-2【カテゴリー】OTの仕事

管理職ブログチーム 作業療法士Sです。

朝晩が涼しくなってきました。体調など崩されていませんか? 

今日は作業療法部門で開催したARATという評価ツールの勉強会についてご紹介します。

リハビリ訓練では、各機能や動作がどの部分が良くて・どこに課題があるのか確認するために「評価」を行います。

「評価」と言っても、その対象によって、さまざまな種類のものがあります。 

個々の患者さんの課題となる状態に合わせて、選択して使用していきます。

「ARAT (Action Research Arm Test)」は世界で標準的に使用されている上肢機能評価です。

日本では代表的な評価法にSTEF(Simple Test for Evaluating Hand. Function)という簡易上肢機能検査があり、よく使用されています。

ただ、ARATも広まってきています。

ARAT(Action Research Arm Test)が広まっている要因は 3つ あります。

➀ STEFが平面上(前後・左右)での評価であるのに対し、ARATは前後・左右・上下の空間における評価が出来る。

② 評価で使用する物品が日常生活を意識したモノである。

③ 重度の麻痺がある患者さんから対応でき、上肢機能の変化が捉えやすい。

ただ、勉強会でご一緒した他病院の療法士さんによると、ARATに取り組んでみたいけれど、評価で使用する物品が高価なため、希望してもなかなか購入できないとのこと・・・・・えーん

そういう意味では当院は恵まれていて、ARAT(Action Research Arm Test)があります。

そこで、せっかくモノがあるため、みんなでもっと使えるようになろうと臨時の勉強会を開催しました。

(ARAT勉強会の様子) 

実際に患者さん役と、評価を行う療法士役になって、手順のポイントを確認しました。 

評価は、治療効果を客観的に確認するためにも非常に大切です。

まだ、リハビリ対象部位が生活上で満足に使えないな・・・という状態が長く続くと、患者さんのやる気もだんだん無くなってきてしまいがちです。しかし、ちょっとの変化でも患者さんにお伝えできれば、患者さんは「リハビリを続けてみよう」、「もう少しリハビリを頑張ってみよう」と意欲がわいてくるかもしれません。 

評価ツールも、医学の進歩によって変化します。

このような情報をしっかりとキャッチして、ベストな治療を患者さんにご提供できるように日々努めています。 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。 

文責:作業療法士S

*無断転載禁止 

 

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