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橈骨遠位端骨折後のリハビリ案内書について
【2022-01-29】カテゴリー:OTの仕事

今回は、当院で作成した


橈骨遠位端骨折後のリハビリの案内書」


について書きたいと思います。




この案内書は、橈骨遠位端骨折で入院・手術された方にお渡ししているものです。


当院では月に約3~5名、橈骨※遠位端骨折の患者さんが入院されます。
そのほとんどの方は手術を行い、術後2~3日後には退院し、その後当院で外来リハビリを継続しながら今までの生活に戻られます。
過去に骨折をしたこと、手術をしたことがない方が大半であり


 「手術の後はどうなるの?」


 「手は動くの?」


 「痛いの?」


 「手を使ってもいいの?」など


多くの疑問を持たれています。


当院では、そういった患者さんの不安の軽減と、ハンドセラピー※の目標である「生活する手」(制限がある中でも生活の中で使用する手)として能力の拡大を図ることを目的にリハビリの案内書をお渡ししています。



橈骨遠位端骨折後のリハビリの案内書の内容は


 「一般的なリハビリの経過」


 「してはいけない動作」


 「手術後の手の使用について」などです。


文字ばかりだと読むのが嫌になります。


読みたいという気持ちが起こるように写真を多く載せています。






例えば、してはいけない動作として、


以下の写真を掲載しています。


 



      手に体重をかける     








          手で支える          








      柵を引っ張る      










 500g以上の物を持つ









生活の中で手を使ってしてほしい作業として、




【食 事】           



 箸を使う・食器を持つ






            ペットボトルの蓋を開ける         






                ペットボトルを持つ                 






調味料の蓋を開ける





食事や整容などのセルフケア、調理などの家事場面の写真を掲載しています(これらは整形外科の医師に確認して頂いています)。
骨折後の生活では、はじめてのことが多く、少しのことで心配になり不安になってしまいます。術後は腫れたり、動かしにくい時期があり、痛みやしびれが出ることもあります。


「痛い」=「よくないことが起こっているのでは?」と心配になり、手を使わなくなることがあります。


私達作業療法士が関われる時間はごくわずかであり、訓練以外の時間がとても大切です。
関節の角度や筋力などの検査結果だけではなく、患者さんが「手が良くなった」「痛くならずに家事ができた」など生活の中で実感してもらうことが大切だと思います。その少しでも助けになって欲しいという想いをこめ、患者さんにこの案内書をお渡ししています。
内容については患者さんに感想を聞きながら更新していく予定をしています。
患者さんの生活がよりよくなる為の取り組みを今後も継続できればと考えています。


手首の骨折(橈骨遠位端骨折)について、詳しくQ&Aをまとめています。
詳しい内容は コチラ でご確認下さい。



最後までお読みいただきありがとうございました。



※橈骨:前腕の2本の骨のうち、外側(母指側)に位置し、頭・頸・体に区分される。引用 渡辺正仁:理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のための解剖学 第3版 1999年



※ハンドセラピー:患者が自らの手をどのように使用して生活していくかを学び習得する過程である。引用 鎌倉矩子:作業療法士のためのハンドセラピー入門 第2版  2006年



<文責>作業療法士 O

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