リハビリ症例検討会についてご紹介します。
【当院の症例検討会について】
当院には急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期病棟)があります。
当院リハビリテーション部門では出勤者全員参加で毎月1回、症例検討会(理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)にわかれ)があります。
※新入職3年目以下の療法士は上記とは別の症例検討会があり、こちらの参加者は6、7人程度です。
具体的には急性期病棟から1演題、回復期病棟から1演題、それぞれ発表・質疑応答含め30分程度で行っています。
急性期病棟と回復期病棟両方の症例発表を聞くことで、病期の違いでの介入方法や目標設定などの違いを学べ、大変勉強になります。
急性期病棟の方は回復期病棟の発表を聞くことで、急性期以降の状況をイメージしやすくなると思いますし、回復期の方は急性期でどのようなアプローチをし回復期に転棟されたのかをイメージすることで、スムーズに病期レスで進めやすくなると思います。
【個人的に理学療法士(PT)として重要と考えている事】
症例検討会では様々なことを考慮しながら考察していくと思うですが、当院のリハビリ部門の目標として「1回の治療で変化をだす」というのがあります。
患者さんの身体機能・能力の改善に焦点をあてることもリハビリ療法士として大変重要ではないかと思っています。
私たちリハビリ療法士は、担当している患者さんが、早期に、安全に、もとの生活へ戻れるように、個々の患者さんに合わせたリハビリテーション計画を作成し、歩行訓練や日常生活動作訓練、筋力訓練など、さまざまなリハビリテーションを実施していきます。
そのために重要なことは「何を目標にリハビリテーションを実施していくか」だと思います。
患者さんがよくなりたいと考えている事(動作)が何かを聴取し、現状その動作がなぜうまくいかないかを把握する必要あります。
そのために必要なことは、動作観察です。
そして、動作観察から、なぜその動作がうまく行えないかを、リハビリ評価の結果を踏まえ、分析していくことが目標達成の重要な要素の一つだと思います。
【今年からの新しい試み】
私は理学療法士ですが、理学療法士の症例検討会の参加者は多いと30人近くになります。
30人近くいるとその場で発言・質問したくてもしづらい人もいるかと思います。
そこで、私はリハビリ療法士として重要と考える、動作観察・分析のディスカッションの場を少人数で行いたいと考え、今年1月から班員と有志の勉強会を行うようにしました。
この集まりを継続していくことで、私を含め班員の臨床力が高まることを期待したいと思います。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
急性期リハビリテーション課
緩和ケアリハビリテーション課
回復期リハビリテーション課
文責:回復期リハビリテーション病棟
理学療法士O
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TOYOTAが開発した最先端のロボット機器 ウェルウォーク(WW-2000)を導入しました。
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