[臨床指標]
令和4年度 臨床指標
8. 回復期リハビリテーション病棟の実績
※参考値:回復期リハビテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書2023年
■ 指標の定義
分子:
FIM利得(各患者のFIM運動項目の退棟時と入棟時の差)の総和 ※1、2
分母:
各患者の在棟率(在棟日数/算定上限日数)の総和
※1 FIMとは:機能的自立度評価表(Functional Independence Measure)の略で、日常生活動作の評価法です。 特に介護負担度の評価が可能であり、ADL評価法の中でも、最も信頼性と妥当性があると言われ、リハビリの分野などで幅広く活用されております。1~7点で評価し、1点は全てに介助が必要。7点は道具を使わず全てをご自身でできます。18項目(運動面13項目、認知面5項目)からなり、トイレ動作、食事、歩行などの項目があります。
※2 FIM利得とは:回復期リハビリテーション病棟に入院されてから退院されるまでの間にFIMの点数が何点改善したかを表す言葉です。例:入院時35点、退院時60点の場合、FIM利得は25となります。
■ 説明
実績指数とは、リハビリテーションを提供したことによる改善を示す数値です。回復期リハビリテーション病棟から退院された患者さんの機能的自立度評価(FIM)が回復期リハビリテーション病棟に入棟されたときと比べて、どのくらい回復したかを点数化します。FIM利得が同じ点数の場合、より短期間でFIMの点数が改善した方が高い実績指数となります。数値は高い方が望ましく、当院が取得している回復期リハビリテーション病棟入院料1の施設は40点が必要です。