4月1日に入職した新人さんたちにとって、この1か月は激動の日々だったことでしょう。
そんな中、リハビリテーション部門から1名、看護部から1名の計2名が、大阪府病院協会・大阪府私立病院主催の『令和7年度新入職員研修会』に参加してきてくれました。
そして今日、その伝達講習会が開催されました。
講師のFさんは、学生時代には人前で発表する機会も多かったと思いますが、社会人になってからは初めての経験だったのではないでしょうか。しかも、聴講者が、同期の新人リハビリ療法士さんだけではなく、リハビリ部の部長や、回復期リハビリテーション課の課長、そして、私自身も同席していたため、相当な緊張感があったと察します。
本来、9時30分から17時00分まで一日かけて行われる新入職員研修会の内容を、約40分に凝縮して伝達するという今回の課題。さて、講師のFさんはどのような講習をしてくれたのでしょうか。
・接遇について
・敬語
・人間関係の基礎
・医療機関における個人情報の保護について
・チーム医療と人間関係づくり
・まとめ
上記の項目に加え、体験を通して得られた学びも盛り込まれた、内容充実の40分でした。
体験では、紙風船を使ったキャッチボールとバレーボールが行われました。
キャッチボールもバレーボールも、相手がいて初めて成り立つものです。柔らかい紙風船を落とさずに続けることを意識することで、参加者は様々なことを考えながらボールを追いかけます。その「考える」という行為こそが、人間関係を築き、チーム医療を成立させる上で重要な要素である、という話でした。
きっと、この体験を通して講師のFさん自身が「まさにその通りだ!」と感じたからこそ、今回の伝達講習会でも熱心に伝えてくれたのでしょう。
また、目線の高さを変えて話すという体験もありました。
患者さんやご家族の気持ちになって考えることの大切さを伝えてくれたのです。
Fさんの話の中で、「私たちがまず考えなければならないのは、相手の『背景』です」という言葉がありましたが、これは全くその通りだと思います。良好な人間関係、そしてチームとして円滑に働くためには、互いの背景を意識して接することが不可欠です。
本質サービス:対価に見合う、受け取ることが当然なサービス
表層サービス:期待していないけれど、あれば嬉しいサービス
病院を受診される患者さんは、病院に対して高い期待を持っている傾向があると言われています。そのような環境において、患者さんの「不満」をゼロにすることはできても、「満足」を増やすことは難しいのが現状です。「満足」を向上させるためには、「表層サービス」に目を向け、期待以上の何か、専門職ならではの価値を提供していく必要があります。
それを可能にする要素の一つが『ホスピタリティ』です。
他者を思いやり、心を込めて接すること、そして「見返りを求めない」姿勢。「目配り」「気配り」「心配り」。
それらを日々の仕事に落とし込んで実践するための具体的な行動として、『笑顔』と『挨拶』が挙げられました。Fさんからは、「まずは、この笑顔と挨拶を実践していきましょう!」という力強いメッセージがありました。
最後に、講師のFさんからは次のような言葉がありました。
「患者さんによくさせていただくこと、挨拶をすること、優しくさせていただくことは、病院として当たり前のことです。私たちは、手を止めて患者さんと向き合いましょう。どの職員も一人ひとりが、手を止めることを意識して行動することが大切です。患者さんは私たちのことをよく見ておられます。『誰かがするから良い』『私だけしなくても大丈夫』という考えは通用しません。みんなで意識して取り組んでいきましょう。」と。
教育委員会の委員長として、Fさんの頼もしい成長を感じ、大変嬉しく思いました。
外部研修を通して、多くの気づきを得てきてくれたことが、今回の伝達講習会を通してしっかりと伝わってきました。
私自身も今回の伝達講習会から多くの学びを得ましたので、早速今後の院内研修に活かしていきたいと思います。
Fさん、丁寧で分かりやすい伝達講習会、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
・急性期リハビリテーション課
・緩和ケアリハビリテーション課
・回復期リハビリテーション課
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TOYOTAが開発した最先端のロボット機器 ウェルウォーク(WW-2000)を導入しました。
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