この4月に入職した新人職員14名が、だれ一人欠けることなく10月を迎えました。
大阪市城東区(蒲生四丁目・野江・鴫野・京橋)にある当院のリハビリテーション部では、入職直後から社会人としての基礎固めと、現場で役立つ習慣づくりに取り組んでいます。
今回は、赴任時集合教育研修の概要と、個人目標・チーム目標の進捗をご報告します。
本研修は、職種・年齢を問わず全員が参加するスタートダッシュ期間です。
内容は「社会人として」「挨拶・マナー・おもてなし」「個人情報保護」「各種保険」「有隣会について」など。座学だけでなく、行動に落とし込む設計が特徴です。
目的は“できる・できない”の判定ではなく、自分で選んだ目標を、環境や忙しさに合わせて賢くアップデートしながら継続する力を育てることです。
新人たちの目標は本当にさまざま。
「遅刻をしない」「三食食べる」「運動をする」「本を読む」「論文を読む」など、生活・健康・学習に渡ります。達成そのものはもちろん大切ですが、私たちが重視しているのはプロセスです。
「毎日取り組むつもりが、実際は3日に1回が現実的だった」
「通勤電車で論文を読む予定だったが、疲れて読めない日があった」
「三食を意識するようになり、体調が整ってきた」
ここで大切にしているメッセージは、目標は変更してもいいということ。途中の経験や環境の変化に合わせて“やり方”や“基準”を調整し、ベビーステップで確実に積み上げる。なぜ変えたのかを説明できることが成長であり、自己管理の実践だと考えています。

前に踏み出す力/考え抜く力/チームで働く力の3つの能力、12の要素の中から、各グループが3つの要素を選定。例として「主体性」を選んだチームは、日々の行動を具体化しました。
・1日2回以上質問する
・メモを積極的に取る
・報連相を徹底する

月次の経過報告や週次の連絡で互いを励まし合い、一人がつまずけば全員で支える運用に。配属や職種が違っても、決めたことを“続ける”ことで人もチームも変わる——そんな実感が芽生えています。
▶継続率の向上:個人目標の再設定(条件の調整・時間帯の見直し)により、「続けられる設計」が定着
▶言語化の習慣:なぜできたか/できなかったかを短く言語化する振り返りが日常に
▶チーム連絡の活性化:週1回の定時連絡や月1回の進捗共有が、遠慮のない支え合いを促進
“やり切る”よりも“やり続ける”。そのために目標の粒度を調整し、成功体験を積み重ねる設計へシフトしているのが今年の特徴です。
 「まだ先」と思っていた2026年卒の新人が、もう半年後には入職します。つまり、今年の新人は先輩になります。
 自分で決めた目標をやり切る責任、チームで紆余曲折しながらも一つのことをやり遂げる経験は、狙ってできるものではありません。この1年半の経験が、次世代の育成にも生き、患者さんに還元される力に変わっていきます。

10月の研修には、地域の食堂で作ってもらった手作りお弁当を用意します。独り暮らしで栄養が偏りがちな新人を思いやる温かいお弁当は、心と体の支えに。城東区(蒲生四丁目・野江・鴫野・京橋)の皆さんの応援に、あらためて感謝いたします。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
リハビリテーション部
 ・急性期リハビリテーション課
 ・回復期リハビリテーション課
文責:企画部 安部 
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