今回は、家屋訪問についてお伝えします!
2026年8月に取得した「回復期リハビリテーション強化体制加算」では、「退院前訪問指導の実施率10%以上」が要件の一つとなっており、当院では、退院後の生活をより具体的に考えるため、積極的に家屋訪問を行っており、実施率は37%(2026年8月時点)と、基準を大きく上回っています。
大切なのは、訪問することそのものではありません。
実際の家屋状況や生活動線を確認し、患者さんがそこでどのように動き、どのように暮らしていくのかを具体的に考えること。
そして、退院後に「こんなはずではなかった」と困ることを少しでも減らすことです。
退院したその先で、その人がどのように暮らしていくのか。
その生活をできるだけ具体的に思い描きながら、私たちは家屋訪問に向けた準備を進めています。
家屋訪問の準備は、実は入院して間もない時期から始まっています。
患者さんやご家族から、ご自宅の環境や入院前の生活についてお話を伺い、「どのような生活をされていたのか」「退院後にどのような動作が必要になるのか」を確認します。

そして、現在の身体機能や動作能力を評価し、チームでリハビリテーション計画を立て、退院後の生活を見据えた練習を進めていきます。
場合によっては、ご自宅の環境に近い高さや条件を病院内で再現し、「この方法ならできそう」というところまで確認してから訪問することもあります。
家屋訪問は、「できるかどうかを初めて試す場所」ではなく、病院で練習してきたことが、実際の生活環境でも行えるかを確認する機会でもあるのです。限られた時間だからこそ、確認したいことを明確にして臨んでいます。
当院では、訪問前にチェック項目を用いて情報を整理し、「今回の家屋訪問では、何をどんな順に確認するのか」を明確にしてから出発しています。
若手の療法士が担当する場合には、事前に先輩療法士へ相談する機会を設けています。
「この動作は確認できている?」
「自宅では、ここがポイントになりそう」
「この福祉用具も検討してみては?」
一人の視点だけではなく、先輩の経験や視点も加えながら、確認すべきポイントを整理していきます。
実際のご自宅だからこそ分かること、患者さんにその場で動いていただくからこそ分かることがあります。
その確認にしっかり時間を使えるように、事前の情報収集、動作の評価と練習、確認項目の整理を行い、貴重な家屋訪問の時間を最大限に活かせるよう工夫しています。

【家屋訪問前の相談の様子】
「家に帰ってから」ではなく、「家に帰る前」にできることを。
私たちはこれからも、その人らしい暮らしを見据えた退院支援を大切にしていきます。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
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文責:回復期リハビリテーション部 部長 椎木
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