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医師による看護師向け勉強会を開催しています。
2023-12-1【カテゴリー】質向上への取り組み/中途教育/連携について/研修について

今回のテーマは当院看護部で開催している『医師による看護師向け勉強会』についてです。 当院の救急科:前島医師による勉強会です。 東大阪病院 救急科 医長 前島 健志 医師  

 内容は「鎮痛鎮静について」 気管チューブを入れた人工呼吸器を装着した患者さん。
私はこのような患者さんは、無理やり換気させられて、しんどいんだろうな。だからこそ、しっかり鎮静をかけることが良いというのが私の今までの考えでした。

 しかし、今回の勉強会を通して、それが間違いだらけの知識だと気付かされました。
 まずは「鎮痛」をしっかりとして、鎮静は昼は緩やかに実施し、リハビリに励んでいただく。
 夜はしっかり目に鎮静をかけて、しっかりと休んでいただく。 私は、恥ずかしながら人工呼吸器をつけたままリハビリをするということを考えたこともありませんでした。 実際に人工呼吸器をつけたまま座ったり歩く患者さんの写真を見て衝撃を受けました。
 勉強会の中で、前島医師の「患者さんが人工呼吸器を装着しながらリハビリに取り組む姿をご家族に見せられたら、素敵だなと思いません?こんなにリハビリをしてくれる病院っていいなって思ってもらえると思うんです」という言葉が印象的でした。

 私は、こんな病院にしていきたいな、と思いました。

 私たち看護師は、気管内に入れている違和感満載のチューブを自分で抜かれることがすごく恐ろしいと思っています。だから鎮静で寝ていていただきたい。そうすれば抑制もしなくて済む。でも、そんな考えを払拭するくらい、呼吸器をつけたままリハビリをする患者さんの姿は素晴らしいものでした。 私たちがすべき患者さんのために必要な看護は、薬の量を見極めるために鎮痛と鎮静の程度をしっかり観察することだなと思いました。リハビリができる薬の量、かつ、自己抜管もなく安全に過ごせる範囲を見極める。 リハビリが早く進むほど、後遺症は少なく済みます。 未来の患者さんを、患者でなくなる日を見据えて、今の看護をしていきたいです。 これを読んでくれている人はすでにご存知の内容かもしれませんね。 日々医療も看護も進歩して、昔の当たり前が変わっていることも多くあります。知識や技術をアップデートしながら、その時の最善の看護が提供できたらなと思います。  

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社会医療法人有隣会 東大阪病院 看護部

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2023年12月1日投稿