今回は、2025年度の下期に当院で開始された整形外科の新しい治療について御紹介します。
BKP(Balloon Kyphoplasty:バルーン椎体形成術)は、骨粗しょう症による圧迫骨折や一部の病的椎体骨折に対して行われる低侵襲な治療法で、」痛みの軽減と生活機能回復を目的とした有効な治療選択肢の一つです。
椎体の骨折では、椎体がつぶれて強い腰背部痛を生じることがあります。
この場合、コルセット等で患部が動かない様にして、動作指導を行う保存療法だけでは痛みの改善に時間がかかることがあります。
BKPでは、皮膚を小さく切開し、椎体内へ細い器具を挿入してバルーンを膨らませ、つぶれた椎体の高さを整えたうえで骨セメントを注入し固定します。
これにより骨折部の安定化が図られ、痛みの軽減や早期離床、ADL(日常生活動作)の改善が期待できます。
手術適応の対象者には、手術を行い、早期離床を図るのが一般的になってきています。

手術時間は30分程度と比較的短く、高齢者にも適応されることがあります。傷も5㎜が2か所程度ととても小さいです。
術後は早期から起き上がりや歩行練習が痛み少なく可能となる場合が多く、廃用症候群の予防にも有効です。
当院では、1週間程度での歩行獲得・退院を目指しています
(認知機能低下等の他の要因がある場合は、標準的な場合よりも退院までに日数がかかる向があります)
骨セメント漏出、感染、再骨折、隣接椎体骨折などの合併症リスクもあるため、適応判断は医師が慎重に判断し、術後のリハも痛みなどに注意しながら実施しています。
実際に手術を受けた患者さんは、「痛くなくて手術を受けてよかった」「こんなに早く動けると思っていなかった」ととても喜んでくださっています。

RSAは人工肩関節置換術の内の1つです。
人工肩関節置換術は、重度の肩関節障害に対して、傷んだ肩関節を人工物に置き換える手術です。
主に変形性肩関節症、関節リウマチ、上腕骨近位端骨折後の変形治癒、広範囲腱板断裂による関節症などで、強い痛みや可動域制限があり、保存療法で改善しない場合に検討されます。
目的は疼痛軽減、肩の機能改善、日常生活動作の向上です。RSAでは肩関節を通常と逆の構造(上腕骨側に骨頭を受ける構造をつくる)にし、腱板機能が低下していても三角筋で肩を動かしやすくする方法です。
当院では、高齢者の上腕骨近位端骨折例で実施されています。
術後、患肢は荷重や運動を避け、数週間三角巾や装具で保護しながら、段階的にリハビリを進めます。機能改善とともに、生活動作の中で患肢を守りながらご自分でできる部分は自分で行っていただけるように関わっていきます。
医療技術は日々進歩しています。新しい情報を取り入れながら、地域の方々に安心して頂けるように引き続き取り組んでいきます。
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
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