なぜ透析液の「水質」が重要なのか?臨床工学技士が行う2つの厳格な検査2026-9-8【カテゴリー】部署紹介/その他/質向上への取り組み
今日は、私たち臨床工学技士の重要な仕事のひとつである「透析液の水質管理」についてご紹介します。
透析治療において、透析液の「清浄度(キレイさ)」は患者さんの安全を守るために非常に大きな役割を果たしています。
もし透析液に細菌や「エンドトキシン」といった有害物質が混入してしまうと、体に微小な炎症反応が起きたり、長期的な体調不良につながる恐れがあります。
そのため、患者さんに安心して治療を受けていただくためには、日常的な水質チェックが絶対に欠かせません。
当院ではその管理の中心として「エンドトキシン検査」と「生菌検査(細菌の検査)」の2種類を定期的に実施しています。
1. エンドトキシン検査
エンドトキシンとは、グラム陰性桿菌という細菌の細胞壁に含まれる毒素のことです。透析液の品質管理において特に警戒すべき物質で、濃度が高いと発熱や微小炎症の原因となります。
当院では専用の測定機器を用いて毎月厳格な検査を行い、日本透析医学会が定める厳しい基準値をクリアしているかを必ず確認しています。

2. 生菌検査
生菌検査は、水処理装置で作られた「透析用水」や実際に使用する「透析液」の中に生きた細菌が存在しないかを確かめる検査です。
各装置から採液したサンプルを専用のメンブレンフィルターに通してろ過し、フィルター上の細菌を培養します。
細菌の培養結果は室温や湿度の変化に影響を受けやすいため、温度が一定に保たれた「インキュベーター(保温庫)」に入れて1週間かけて慎重に保管・育成します。
1週間後、フィルター上に形成されたコロニー(細菌の集まり)の数を肉眼でひとつひとつ数え、安全性を評価しています。

このように、見えない部分での地道な検査の積み重ねが、日々の安全な透析治療を支えています。
私たち臨床工学技士は、透析液の高い水質を維持し、患者さんに「安全・安心な透析治療」を継続して提供できるよう、日々徹底した管理に努めています!
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社会医療法人有隣会 東大阪病院
看護部
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