私の看護観 ~8階 緩和ケア病棟~2024-2-28【カテゴリー】部署紹介/その他/なりたい看護師・看護観/緩和ケアについて
東大阪病院 8階病棟(緩和ケア病棟)に勤務している看護師長のSです。
看護師の道に進んで数十年、年齢も60歳を超えました。
昭和・平成・令和と時代は移り、医療技術の進歩とIT化など看護を取り巻く環境も大きく変わってきました。「看護婦」と呼ばれた時代から「看護師」と呼ばれるようになり、当時はなかなか呼び慣れなかったように思います。
18歳で看護学校に進み、准看護学校・高等看護学校へと寮生活を送りながら、仕事と勉強に取り組んだ日々を思い出します。
私が看護師の仕事を選んだ理由に、病院のベッドで痛みに耐えている母の姿がよみがえります。病院で付き添いながら何も出来ず無知で無力な私でした。看護学校に通いながら、看護とは何?から5年間、昼間は仕事、午後は学校と必死に頑張った期間でした。学びを重ねる毎、「個々の患者さんに応じた寄り添う看護」という私が持つ看護の思いは、【看護感】から【看護観】へ変化が始まったように思います。
「寄り添うとは?」・・・患者さんのあるがままの状態を受け入れ、それぞれの状態に適した看護を行うことなのだと。
当初の私は、経験が浅く患者さんから何を求められているのか十分考えが及ばず日々の忙しさと時間に流されていたように思います。看護師として働き、さまざまな職場で色々な経験をしながら学び、知識と技術を深めていくことができ、患者さんから学ぶことも沢山ありました。そのことで自分自身の成長や考えも鍛えられたと思います。
私は今、緩和ケア病棟で看護師長として仕事をさせていただいています。
「寄り添う看護」の言葉を常に大切にし、チームメンバーが常に看護の質の向上に努め、患者さんやご家族が「ここに来てよかった」と思っていただける看護を実践してほしいと思っています。
看護管理とは、「看護」を管理することを目的とし、「管理」は看護をよりよくしていくための手段だと言われています。
学び方に「見て学ぶ」「聞いて学ぶ」「やってみて学ぶ」「調べて学ぶ」「教えられて学ぶ」と、とある本に書いてありました。問題を明確にし、日々の学びを大切に、そして患者さん、ご家族への想いを常に考え、病棟の仲間皆で寄り添っていきたいと思っています。
=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・= 社会医療法人有隣会 東大阪病院 看護部 文責:慢性期障がい者病棟 副師長 N *無断転載禁止 〒536-0005 大阪市城東区中央三丁目4-32 TEL : 06-6939-1125 FAX : 06-6939-7474 Mail: kikaku@yurin.or.jp ▶看護部ホームページ ▶看護部募集要項 ▶ 転職・復職をお考えの方へ =・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・= 2024年2月28日投稿