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「できるでしょ?」と言われたくないあなたへ。
2025-12-4【カテゴリー】部署紹介/質向上への取り組み/中途教育/研修について

「経験年数があるから、説明は最小限で」「今日から即戦力でお願いね」
そんな言葉に、少しモヤっとしたことはありませんか?

私たち東大阪病院は、“経験があるからこそ、丁寧にサポートしたい”と考えています。
急性期でも慢性期でも、新しい環境に飛び込むときは誰でも不安です。
だからこそ、新人だけでなく中途・異動者・2年目以降まで、一人ひとりのペースに合わせて支える仕組みを整えています。

今日は、
・元・医療事務から看護師になった 5階病棟の H さんのストーリー

・6階病棟の教育委員がつくる教育体制

この2つを通して、東大阪病院の「学び」と「安心」の両立についてご紹介します。

元・医療事務の私が「ここに戻ってきてよかった」と思う理由

5階 慢性期病棟で働く H さんは、もともと当院の医療事務スタッフでした。
受付・事務として後方から支えていた立場から、患者さんのそばでいきいき働く看護師の姿を見て、
「もっと患者さんの近くで、直接的なケアを通して役に立ちたい」
と本気で思い、看護師の道へ進みました。

看護学校を卒業後は、まず他院で1年間勤務。
看護師2年目のタイミングで、再び東大阪病院を選んで戻ってきてくれました。

新しい環境に飛び込むのは正直怖かった」と話すHさん。
それでも今は、

・質問しやすい
・どんな小さな相談でもちゃんと聞いてもらえる
・ミスを責めるのではなく「次どうしたらいいか」を一緒に考えてくれる

そんな職場の雰囲気に支えられながら、
毎日「ここで働けて良かった」と感じているそうです。

5階・慢性期病棟で学べること

一つの病棟で、何通りもの看護を経験できる

H さんが勤務する5階病棟には、
・慢性期管理が必要な透析の患者さん
・急性期のケアが求められる肺炎の患者さん
・リハビリを行いながら保存的に治療する整形外科の患者さん
など、とても幅広い疾患の患者さんが入院されています。


最初は、疾患によって必要な観察ポイントやケアの違いに戸惑う場面もあります。
それでも、さまざまな症例に関わるうちに、

・多角的に患者さんをとらえる視点
・状況を見て判断する力
・他職種との連携・調整力
が自然と身についていきます。

「看護の引き出しを増やしたい」「幅広い分野を経験したい」
そんな方にとって、5階病棟はきっと大きな成長の場になるはずです。

6階病棟からの発信

経験者も守られる“教育委員”という仕組み

東大阪病院では、各病棟に2名ずつ教育委員を配置しています。
6階(外科・整形病棟)の教育委員 N さんは、日々こんなことに取り組んでいます。

・教育委員は2人体制・任期2年
 ・1年目:サブとして病棟の教育状況を把握
 ・2年目:メインとして教育計画・調整を担当

新人だけでなく、
2年目看護師・中途採用者・異動者・プリセプター・ファミリアなど幅広いスタッフの成長をサポート
教育委員は、前に立ってガンガン教える“先生役”というより、「教える人を支える人」という立ち位置です。

・どこまで任せていいか

・夜勤やリーダー業務に入るタイミング

・悩みを抱えている指導者はいないか

こうしたことを常に確認しながら、経験や背景に合ったステップアップを一緒に考えています。

入職後に、いきなり“フル稼働”させない

新人も中途も、段階的に慣れていける教育ステップ

新人看護師には「ステップ1〜3 → 自立」という明確なステップを設定し、担当患者数や経験する処置を徐々に増やしていきます。

経験者の方に対しても、

1.まずは病棟の流れや電子カルテに慣れる
2.当院で多い疾患・術式の患者さんを中心に受け持つ
3.入退院対応・術後・急変など、徐々に担当範囲を広げていく

というように、“安心してできる”段階で一歩ずつ任せていくスタイルです。

中途・異動の方にはサポートナースがつき、

日勤受け持ちの内容や入院、手術対応に入るタイミング、夜勤デビューの時期などを相談しながら決めていきます。

「前の病院ではこうしていた」という経験も尊重しつつ、当院でのやり方を一緒にすり合わせていくイメージです。

2年目以降も“ほったらかし”にしない

症例検討とプライマリー受け持ちで、さらにステップアップ

1年目が終わると、今度は症例検討にチャレンジします。
・入院から退院まで一人の患者さんを継続して受け持つ

・関連図を使って問題点や支援を整理する

・指導者・教育委員・リーダーが一緒に内容を確認

合格後は、プライマリーとして患者さんを受け持ったり、看護計画の評価を任せてもらえるようになります。

2年目でも、1年目のプリセプターがそのまま指導者として関わるため、「昨年から自分を見てくれている人がいる安心感」も大切にしています。

教える側も、一人にしない

プリセプター・ファミリアへのフォロー

新人や中途を支えるプリセプター、精神的なフォローを担当するファミリアに対しても、3か月に1回のペースで「連絡会」を開催しています。

・役割への不安や悩みを共有

・グループワークでお互いの工夫を出し合う

・「自分だけうまくいっていない」という感覚を減らす場づくり

教育委員は、教えられる側だけでなく“教える側”のケアも大事にしています。
結果として、病棟全体に「支え合う空気」が生まれ、新人・中途の方も遠慮なく相談しやすい雰囲気につながっています。

「質問しやすい」「失敗を責めない」からこそ、挑戦できる

H さんが東大阪病院で一番魅力に感じているのは、質問しやすく、風通しが良いこと。

・どんな小さな疑問でも、先輩が面倒くさがらずに聞いてくれる

・答えをただ教えるのではなく、「一緒に考えよう」と言ってくれる

・ミスをした時も、責めるのではなく「次どうするか」を一緒に振り返ってくれる

そんな文化があるからこそ、
「失敗を恐れて何もしない」のではなく、安心して新しいことに挑戦できる環境になっています。

こんな方に、東大阪病院はきっと合います

・経験はあるけれど、新しい環境では丁寧にサポートしてほしい方

・「とりあえず即戦力」で働くより、自分のペースを大切にしながらスキルアップしたい方

・幅広い疾患を経験しながら、看護の引き出しを増やしたい方

・教育委員・サポートナース・プリセプターなど、チームで育ててくれる職場で長く働きたい方

東大阪病院は、
「学び」と「安心」が両立する場所を目指しています。

少しでも気になった方は、
ぜひ一度、病院見学や説明会で現場の雰囲気を感じてみてください。
私たちと一緒に、地域から信頼される看護をつくっていきませんか?

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社会医療法人有隣会 東大阪病院
看護部

文責:診療情報課 馬場

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2025年12月4日投稿