国保プラス健診って何が“プラス”なの?
2025-11-21
国保プラス健診とは
健康診断のすすめ
~安心につながる3つのポイント~
当院の人間ドック・健診センターでは、地域の皆さまにより丁寧で実用的な健康チェックを受けていただけるよう、「国保プラス健診」を実施しています。
「名前は聞いたことがあるけれど、普通の特定健診と何が違うの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。今回は、国保プラス健診の“プラス”部分に焦点を当て、そのメリットを分かりやすくご紹介します。

① 検査項目が“プラス”
特定健診は、メタボリックシンドロームのリスクを評価する基本的な健診ですが、国保プラス健診では、加齢や生活習慣により起こりやすい病気をより早い段階で発見するため、追加の検査項目が設けられています。
例としては、
• 心電図検査(不整脈や心疾患の早期発見)
• 貧血検査(隠れた貧血や慢性疾患のチェック)
• 腎機能検査(慢性腎臓病の早期発見)
などがあります。
特定健診だけだと見逃しやすい病気のサインを補い、身体の状態を多角的に評価できる点が大きな特徴です。
② 健診の精度が“プラス”
国保プラス健診では、測定数値だけでなく、複数の検査結果を組み合わせて総合評価することができます。例えば、血圧・血糖・腎機能の悪化が組み合わさると将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなることが知られています。
当院の健診センターでは、専門の検査技師・看護師が検査データを丁寧に確認し、異常の早期発見につなげています。
「去年までは大丈夫だったのに、今年は数値が少し気になる…」というような変化も、追加検査があることでより正確に把握できます。
③ 生活改善につながるアドバイスが“プラス”
健診は受けて終わりではなく、その結果をどう活かすかが大切です。国保プラス健診では、追加の検査結果をもとに、より具体的な生活習慣のアドバイスが可能になります。
「血糖値は問題ないけれど、腎機能に負担が出始めている」
「コレステロールは軽度の上昇だが、心電図に少し気になる波形がある」
など、個々のリスクに応じた“気づき”が得られることが特徴です。
特に40~60代の方は、生活習慣病の芽が小さく潜んでいることが多く、早い段階で生活改善に取り組むことで、将来の病気を防げる可能性が高まります。

まとめ
国保プラス健診は、大阪市の国民健康保険にご加入の方であれば、満18歳から74歳までの幅広い年齢層に対応しています。
自己負担額は、通常の健診では約12,000円のところ、1,800円(税込)で受診できる点が大きな魅力です。
国保プラス健診は、「検査項目」「精度」「生活改善のヒント」の3つが“プラス”された、より手厚い健康チェックとなっています。
「いつも通りの特定健診」から一歩踏み出し、将来の健康リスクをしっかり把握するためにも、ぜひ一度受診をご検討ください。
当院では、皆さまの健康づくりを全力でサポートしています。
ご不明な点や予約方法についても、どうぞお気軽にお問い合わせください。
文責:診療情報課 馬場