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栄養課
診療技術部
  栄養課のご紹介

<方針>

私達は、すべての治療の根本である「栄養」を通して、適切な栄養管理及び個々の患者さんにあった食事提供を行うことで疾病の予防と健康の回復を目指します。

<目標>

①NSTをはじめとする各種チームへ積極的に参加し、栄養治療を行うことでチーム医療
  の充実に貢献します。

②安全でおいしく、食べやすく治療に有効な食事を提供します。

  NST(栄養サポートチーム)への取り組み

医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・言語聴覚士・臨床検査技師がそれぞれの専門性を生かし、入院患者さんに対して効果的な栄養管理の方法を選択・実施し、患者さんに貢献することを目的として活動しています。

当院では ①褥瘡患者さん(ステージⅡ以上) ②アルブミン3.0g/dl以下 ③主治医からの依頼 ④コメディカルからの依頼 を介入の条件としています。

患者さんが抽出できたら、チームで回診が行われます。実際には、週1回各病棟詰所にて行っています。 当院ではPPM:持ち寄りパーティー方式といって、少しずつ各部署から人・知恵・力を持ち寄ってNSTなどのチーム医療を運営するシステムを導入しています。

回診で決定した内容はNSTリンクナースにより担当看護師に申し送りが行われ、周知されています。またその他のメンバーも自部署内で申し送りを行う等、情報共有に努めています。今後もチーム一丸となって患者さんの栄養管理に携わっていきます。

  献立内容へのこだわり

●通所リハビリと月1回の献立内容の打ち合わせをしています。

通所リハビリスタッフと栄養課スタッフが月1回打ち合わせをおこない、利用者様のご意見を取り入れながら、季節に応じた献立を作成し、大変好評いただいております。

  嚥下食の導入について

10月から嚥下食をさらに充実させました。

【背 景】
日本での死亡率の推移

 

 

 

 

日本の死亡率の推移です。以前4位であった肺炎の死亡率は昭和55年ぐらいから徐々に上がり、平成23年には脳血管疾患を抜き3位となっています。
入院肺炎症例における誤嚥性肺炎とそれ以外の肺炎の割合 Teramoto,S.et al.:J Am Geriatr Soc 56:577,2008

 

 

 

 

 

日本全国の病院における入院患者の肺炎割合です。白色が誤嚥性肺炎以外、青色が誤嚥性肺炎となっています。年齢を重ねるにしたがって、誤嚥性肺炎の割合が増え、80歳以上の患者さんの90%以上が誤嚥性肺炎で入院していることがわかります。このことから誤嚥性肺炎を予防していくことが患者さんのQOLの保持、ひいては死亡率の低下につながると考えられます。

【誤嚥性肺炎の原因と対策】

原因は大きく3つ考えられます。

1つ目は唾液の流入

2つ目は胃からの逆流

3つ目は食事したものの流入です。

唾液の流入や胃からの逆流は看護師や言語聴覚士が対策をたて取り組んでいます。

3つ目の食事したものの流入については、適切な形態・物性の食事を提供することで予防することができます。そこで今回、言語聴覚士に協力をもらい、嚥下食の整備に取り組みました。

【具体的な対策】

まず、嚥下食を整備するにあたって、何を参考に、どのような硬さ・形態の物を作っていくのかということを決定していく必要がありました。嚥下食の分類を示すものとして、嚥下ピラミッドというものがあります。
嚥下食ピラミッド

 

 

 

 

 

 

これは一般的に良く知られているものでありますが、急性期患者さんに適応しているため、回復期リハビリ病棟や、高齢の患者さんには適さないということがわかりました。そこで慢性期の患者さんにあうように作られた、日本摂食嚥下リハビリテーション学会が作成した嚥下調整食分類2013を基準とすることにしました。当院の食事に当てはめてみると、
嚥下調整食分類2013

 

 

 

 

 

コード0Jはお茶ゼリー、0tはとろみ水、1Jはゼリー食、2-1はミキサー食、2-2はミックス食、4は完ぺきではありませんが、きざみや一口大きざみがあてはまります。ゼリー食は今まで単品で提供していましたが、今回何品か組み合わせて提供できるように変更しました。当院では存在していないコード3については新規に導入することとしました。

嚥下食3

 

 

 

 

今回導入する食事は管理栄養士と言語聴覚士による試作と試食を繰り返し、できあがりました。ブロッコリーは茎をとって15分ゆがいたあと味付けし、大豆は圧力なべで40分調理、魚は市販のムース食を利用するなど、食材ごとに、噛まなくてもよく、舌と上顎でつぶせるということを目安に調理時間を細かく決め、加熱しても適さない食品はゼリー食にすることにしました。

【患者さんの感想】

嚥下食導入後、患者さんや各職種の職員から感想を集めてみました。

患者さんからは「おいしかった」

看護師からは「嚥下食を召し上がられた患者さんはムセることなく食べられていた」

言語聴覚士からは「咀嚼で疲労しないため、患者さんが喜んでおられた」

他にも「口腔保持が苦手な人はきざみ食よりも嚥下しやすい」「口腔内の残渣が軽減した」などの意見をいただきました。

これからも患者さんに喜んでいただける食事を提供できるように日々創意工夫に努めていきます。

  嚥下食レシピ

●嚥下食レシピ

当院で実際に提供している嚥下困難な方のための食事です。当院は介護施設、回復期リハビリ病棟が併設されていますので、嚥下困難の方に対応した食事を言語聴覚士と協力し提供しています。 

 

 

 

 

<材料>

・ お茶(お茶の種類は何でもよいです)・・・200cc(約コップ1杯分)

・ ソフティアGEL(ソフティアゲル)・・・・・・・・1.5g(計量スプーン小さじ約1杯)

・    200mlのお茶ゼリーが入る容器1個

<作り方>

①     200ccのお茶を用意する

     (必ず80度以上の沸かしたてを用意してください

②     ソフティアGELを1.5gはかり、①の熱いお茶にかき混ぜながら入れる

     (この時、少しずつ入れながら混ぜることがポイントです

③     よく混ざったら、容器に入れ、あら熱をとり冷蔵庫にいれて冷やし固める

     (34時間位で固まります

<ポイント>

・ ソフティアGELは、少しダマになりやすいため、お茶に入れてかき混ぜる時は、少しずつ入れ、よく混ぜて下さい。

・  1個ずつ作るのは大変なので1日分まとめて作っておくのも良いと思います。

  ※だいたいの賞味期限の目安ですが、1日~2日以内に食べ切って下さい。

  ※作りやすい分量(10個分) ・ お茶 2リットル  ・ソフティアGEL 15g(専用さじ6杯)

  外来透析患者さんへのかかわり

①月1回、透析患者さんに食事における日頃の疑問点にお答えしたり、個々の患者様に合わせた食生活の注意点をお伝えしています。

②透析後に食べて頂くお弁当を日替わりで提供させて頂いております。内容はおいしく召し上がっていただくのはもちろんのこと、塩分、カリウム、リンにも考慮したものにしています。

  お正月の行事食 ━ おせち料理 ━

新年明けましておめでとうございます。

お正月の行事食としておせち料理をお出ししました。

おせち料理をお出しさせていただくにあたり、「治療食でもおいしく」をモットーに、
患者さんに喜んでいただけるメニューにしようと、下準備から盛り付けまで
調理担当者で意見を出し合いながら工夫しました。

【常食】

常食 おせち料理

 

 

 

 

 

 

 
<常食 おしながき>
・ヒメ鯛の味噌焼き     ・春菊のゴマ和え
・紅白なます             ・鶏肉の二色巻
・かまぼこ           ・炊き合わせ
・栗きんとん         ・とうろく豆
・手鞠麩の清汁

 

【透析食】

透析食 おせち料理

 

 

 

 

 

 

 
<透析食 おしながき>
・ヒメ鯛の味噌焼き     ・春菊のゴマ和え
・紅白なます         ・鶏肉の二色巻
・かまぼこ           ・炊き合わせ
・栗きんとん         ・とうろく豆

<栄養成分 透析食>
エネルギー 604kcal
・たんぱく質 27.5g
・食塩     2.2g
・カリウム   780mg
・リン     297mg

 
東大阪病院 栄養課は、
これからも安全でおいしく、食べやすく、治療に有効なお食事を
まごころを込めてお出しできるよう努めていきます。

  緩和ケア病棟での食事への取組み(おこのみ食の実施)

緩和ケア病棟に入院中の患者さんに、少しでも食べたいものを食べていただくためにアラカルトメニュー『おこのみ食』を実施しています。
食べることが楽しみと感じていただき、患者さん自身で食べたいものを選んで頂く、それがアラカルトメニュー「おこのみ食」です。
随時、季節のメニューやご要望に応じたメニューを追加しています。

 

◎メニュー表作成

今使用しているメニュー表です。
201701190 201701191
患者さんごとにお配りし、少しでも食べることが楽しみと感じていただけるように、特別な料金がかからないことや、希望に応じて量の調節が出来ることなどを明記し、気軽に注文いただけるよう工夫しています。

 

◎人気メニュー

201701190

<患者さんの感想>
・普通の病院食はあまり食べれないけど、おこのみ食はぺロッと食べれました。
・しばらくカレーを食べる機会がなかったから、本当においしかった。
・食べたいものを選べるのが嬉しかったし、栄養管理をして下さるので安心できた。
・こんなのがある病院はないから嬉しい。       等

 

季節のメニューが食べたい・・・という声にお応えして

◎冬季限定メニューをはじめました

平成29年3月31日までの限定で、
「おでん&ミニおにぎり」「カレーうどん」「クリームシチュー&パン」をはじめました。

201701193 201701194 201701195

 

  糖尿病栄養指導のご案内

食事療法は、インスリン依存状態、インスリン非依存状態にかかわらず糖尿病治療の基本であり、出発点であります。しかしながら、生活習慣の大きな変更を伴う「食事療法」は患者さんの実行度が低いことが現状です。
当院では糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を学び、日本糖尿病療養指導士の資格を有した管理栄養士が栄養指導を実施しています。病態や遺伝因子、生活背景、心理的側面などを考慮した上で、一人ひとりに適した食事療法を提案し、患者さんが自己管理できるようにサポートさせて頂きます。

日本糖尿病療養指導士とは・・・

(Certified Diabetes Educator of Japan:CDEJ)

日本糖尿病学会、日本糖尿病教育・
看護学会、日本病態栄養学会が母
体となった、日本糖尿病療養指導士
認定機構によって認定される資格
です。糖尿病患者さんの療養指導に
従事するコメディカルスタッフに与えら
れます。現在全国で17,066人(管理
栄養士3,879人)がこの資格を有して
います。当院では3名の管理栄養士が
資格を取得しております。

 

外来栄養指導(予約制)詳細情報

【実施日時】月曜日~土曜日(祝日は除く)
10:00~17:00
【問い合わせ先】
社会医療法人 有隣会 東大阪病院
地域医療連携課直通 ☎06-6932-0369

  栄養指導について

入院や外来患者さんの病状に合わせた食事内容をご説明し、現在の食事の改善策等を一緒に考えていきます。外来患者さんには、次月に改善策の実施状況や不明な点等をうかがいながら継続した栄養指導をおこなっています。

 きちんと理解して頂けるように分かりやすい言葉での説明を心がけ、資料も手作りで作っています。

当院では、このような疾病の方に栄養指導をおこなっています。

糖尿病・高血圧・心疾患・脂質異常症・膵臓病・肝臓病・

胃潰瘍・消化管術後・腎臓病 など

栄養指導は当院の主治医からの指示により実施しておりますので、ご希望の方は主治医とご相談ください。

日時:月曜日~土曜日  10時 ~ 16時

  認定施設

当院は食品衛生優良施設として、大阪市より15年以上連続で『優秀賞』を
受賞しています。

※食品衛生優良施設「優秀賞」とは?
食品衛生の面において非常に良好であることはもちろん、コンプライアンスの
徹底や危機管理の強化に取り組まれ施設周囲の環境にも配慮されて
いる等、特に衛生管理に優れた施設にのみ大阪市より贈呈されます。

衛生管理優秀賞