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COPDと呼吸リハビリテーション勉強会について
2018-6-22【カテゴリー】PTの仕事

こんにちはニコニコ

梅雨明けが待ち遠しいこの頃、いかがお過ごしですか?

リーダー・班長ブログチーム、理学療法士Tです。

今回は、

肺の病気であるCOPDと私たちが取り組んでいる呼吸リハビリテーション勉強会について

お伝えします。

皆さんはCOPDという病気についてご存知でしょうか?

名前からはどのような病気か想像しにくいと思います。

正式名はChronic Obstructive Pulmonary Diseaseで頭文字をとってCOPD、日本名では慢性閉塞性呼吸器疾患と呼ばれています。原因はタバコ煙を主とする有害物質を長期間吸入することで生じた肺の進行性の病気です。

主な症状は徐々に進行する息切れや咳、痰です。中高年で喫煙経験があり、咳、痰、息切れの症状がある場合はCOPDが疑われます。
COPDは放っておくと呼吸苦により日常生活を送ることが困難になる恐ろしい病気です。

わが国でCOPDと気づいていない人は推定500万人といわれており、実際に診断を受けて通院している人はたったの4%程度です。その理由として、症状が「歳のせい」と片づけられること、そして認知度が低いことが挙げられます。わが国でCOPDという病気を「よく知っている」「名前は聞いたことがある」と答えた人は合わせて約25%、残りの75%の人は「知らない」と回答し、圧倒的に認知度が低い病気です。しかしCOPDは早期発見、早期治療を行うことでこれまでのように生活を送ることができます。またCOPDは呼吸器疾患の中で、予防することができる病気です。一番効果があるのは禁煙です。COPDという病気を知ることが予防の第一歩となると思います。みなさんもCOPDという病気を知っていただき、ご家族や友人に教えていただければ幸いです。

COPDは薬物療法、栄養療法とともに運動療法(リハビリテーション)が効果があるといわれています。われわれ理学療法士は運動療法を通じて、患者さんと関わります。COPDを含め呼吸器疾患で入院されている患者さんに適切な呼吸リハビリテーション(以下、呼吸リハ)を提供するために、3年前から呼吸リハビリテーションに興味を持つ理学療法士が集まり勉強会をしています。内容はCOPDの病態、体表解剖、評価方法(視診、触診、打診、聴診)、呼吸訓練、運動療法、日常生活活動動作(以下、ADL)指導、薬の吸入方法を実技を中心に行っています。今年から作業療法士も呼びかけ、参加しています。これまで以上に患者さんのADL面と精神面のサポートといったきめ細かい呼吸リハ・ケアの提供が可能になると思っています。

これからも地域のみなさんが安心して呼吸リハビリテーションを受けていただけるよう、頑張って参ります。
 


写真は表体解剖(体の上から肺や気管支の位置を知る)の実技の様子です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
*文責:理学療法士T
*無断転載禁止

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