社会医療法人有隣会 東大阪病院(大阪市 城東区)

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海外へ渡航されるみなさまへ

2019年04月18日/お知らせ

いよいよ来週末からGWです。
混雑を避け、来週早々に渡航される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるように、感染症に対する正しい知識と予防に関する方法を身に付けて頂ければと思い情報発信させていただきます。
 
【海外への渡航を計画する前に】
1.情報収集
情報収集を行い、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけましょう。滞在期間に関わらず、渡航先の気候や衛生環境についてなどの基本情報や渡航先での感染症流行状況など注意事項について確認するようにしましょう。
 
2.予防接種歴の確認
予防接種を受けることが推奨されている地域もあります。自身の予防接種歴について確認しましょう。
 


 
【渡航後に気をつけること】
1.手洗い、うがいなどを忘れずに行いましょう
衛生環境や生活環境が異なる場に身をおくことを忘れずに、手洗いやうがいなど基本的な予防行動を常に実施するよう心がけましょう。
 
2.体調の変化に気をつけましょう
海外では、日本にはない病気がたくさんあります。海外旅行では、時差や気候の違いなどから、(自覚していなくても)様々なストレスを受けます。この結果、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。一生治療を続けなければならない病気もあります。無理のないスケジュールを心がけ、避けられる危険を避け、楽しい旅行にしましょう。
感染症によっては旅行中に感染しても、帰国時・帰国直後には症状が現れない場合もあります。帰国後数週間は自身の体調変化に注意しましょう。
 


 
【海外で注意すべき代表的な感染症】
1.食べ物や水が感染源
公衆衛生設備が不十分な地域や屋台などが多い場所では、水や食べ物から感染症に感染する危険があります。
 
<予防方法>
•こまめに手洗いを行いましょう。食事の前は必ず石鹸と水で洗うように心がけ、きれいな水が使えない場合は、擦り込み式アルコール消毒剤などを利用しましょう。
•生水や屋台などで提供される氷などは避け、未開封の市販の飲料水を利用しましょう。
•生野菜、生肉は避け、完全に火の通った食べ物を食べましょう。フルーツは皮付きのものを自分で剥いて食べましょう。
1) E型肝炎
2) A型肝炎
3) 赤痢
4) 腸チフス
5) コレラ
 
2.事故や怪我が感染源
土壌中にはたくさんの微生物などが存在します。その中で感染症を引き起こすものが、傷口などから体内に侵入すると病気を発症する可能性があります。
転倒や怪我などに注意してすごしましょう。怪我をした際などは傷口の状態や全身状態の変化に注意し、必要時は医療機関を受診するようにしましょう。
1) 破傷風
 
3.蚊やマダニなどが感染源
蚊を媒介にした感染症は世界的に多く報告されています。熱帯、亜熱帯地域での発生が多く見られますが、蚊にさされたり、マダニに咬まれたりすることによる感染症を防止するために、野外だけでなく、室内でも蚊に刺されないよう注意しましょう。
 
予防方法
•夜間だけでなく室内でも、蚊取り線香や蚊帳の使用などをおこなう
•夜間外出を控える
•虫除けローションの使用
•長袖・長ズボンの着用
•素足でのサンダル履きなどは避ける
 
(1) マラリア
(2) デング熱、デング出血熱
(3) ジカウイルス感染症
(4) チクングニア熱
(5) 黄熱
(6) ウエストナイル熱
(7) 日本脳炎
(8) ペスト
 
4.動物が感染源
むやみに動物に触らないように気をつけるようにしましょう。農家、市場、動物園などにいる鳥類との接触を避け、接触後は手洗い、うがいを行いましょう。
(1) 鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)
(2) 狂犬病
(3) 中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)
 
5.人が感染源
日本では流行していない感染症であっても、海外では流行している場合があります。免疫が不十分な人が感染した場合は重篤な症状や合併症を起こすものもあるため注意が必要です。
予防のために、海外に行く前に予防接種歴を母子手帳などで確認し、抗体検査や予防接種を検討してください。
(1) 麻しん(はしか)
(2) 風しん
(3) ポリオ
帰国直後に症状がなくても、1週間以上たってから発症する場合があります。
帰国後2週間程度は健康状態に注意しましょう。
 


 
帰国時・帰宅後に体調が悪くなったら
•帰国時に発熱や咳、下痢など症状がある場合や、動物にかまれたり、蚊に刺されたりしたなどの健康上心配なことがある場合は、空港や港に設置されている検疫所にご相談ください。
•感染症には、潜伏期間が数日から1週間以上と長いものがあり、帰国後しばらくしてから症状が現れることがあります。その際は、すぐに医療機関を受診するのではなく、最寄りの保健所にご相談ください。
•医療機関を受診する場合は、事前に医療機関へ電話し、海外渡航歴と症状について伝え、医療機関の指示に従って受診してください。また、受診時には渡航歴、滞在期間、現地での飲食状況や行動歴、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。
 
参考になるリンク集
<外務省>
海外安全ホームページ(スポット情報)
 
感染症別情報
厚生労働省 感染症情報

国立感染症研究所 感染症疫学センター

〒536-0005 大阪府大阪市城東区中央三丁目4-32

【最寄り駅】

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