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嚥下障害食
2018-2-16【カテゴリー】STの仕事

当院の嚥下障害食を紹介させていただきますニコニコ

 

こんにちは。

管理職ブログチーム、言語聴覚士Iです。

連日寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

体調を崩されないよう、お体ご自愛くださいませ。

 

今回は、当院の嚥下障害患者さんに提供する食形態がどんなものかをご紹介します。

 

 嚥下障害とは、食べ物や飲み物を上手く飲み込めずに気管に入ってしまう(誤嚥といいます)症状で、肺炎を生じさせる可能性があり、非常にやっかいなものです。お食事の際にむせやすい方は特にご用心ください!

 

 むせにくくする方法としましては、食事のペースや一口の量に配慮するなどの方法がありますが、食事の形を飲み込みやすい形状にすることも一つの方法です。嚥下障害の重症度によってむせやすさも変わるので、その方に合った食形態を選定する必要があります。

 

(当院のミキサー食の例)

 最も重症な方に対しては、ゼリーやトロミをつけた水分から食べる練習を開始することが多いです。それで発熱などが出なければ、当院ではミキサー食というものへ移行します。これは食事をミキサーにかけて形を無くしたペースト状のもので、咀しゃくする必要が無く、口の中でまとめて飲み込みやすくさせたものになります。

 

 

(当院のミックス食の例)

 次の段階はミックス食です。これはミキサー食と2mm程度に細かく刻んだものをミックスさせたもので、少し口の中に固形上のものが入るため、うまくまとめる能力が必要となります。

 

      

(当院のソフト食の例)

 次はソフト食(当院では嚥下食3と呼んでいます)。これは形があるのですが、舌で押しつぶしたら崩せるほどの柔らかいもので、口の中で押しつぶす作業が必要となります。この形態になると、食事が運ばれてきた時に形がありますので、見栄えが良く食欲が増しやすくなる良い特徴があります。


当院のきざみ食の例)

 次はきざみ食です。普通の食事を1~2㎝にきざんだもので、咀しゃくして、かつ口の中でうまくまとめ、かつ喉へ送り込むという作業が必要となります。普段食べる時に、私たちが何気に行っている作業なのですが、実はとても高度な技術を行っていまして、嚥下障害の方はこのきざみ食が食べれるかどうかが一つの大きなポイントとなってきます。

(当院の一口大きざみ食の例)

  次は一口大きざみ食で、文字通り一口大カットしたきざみ食というものになります。より咀しゃくする能力が必要となります。

 

 最後が普通食という普通の食事メニューとなります。

以上、段階的な食形態のバリエーションを知って、皆さまいかがでしょうか?

食べる事って、奥が深いなあと思いませんでしょうか?

普段美味しい物を食べられることって有り難いことだなと、嚥下のリハビリに携わる者としては本当に強く思っています。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 文責:言語聴覚士I

 *無断転載禁止

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